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〜数日前〜
放課後だった。
誰もいない帰りに
ふと前を見ると自動販売機の陰に隠れるようにして、
うちの制服を着た女子生徒が立っていた。
どうやら後輩らしいとわかったのは
近づいて顔を認識した時だった。
というより、近づいて来た。
てこてこ と長い髪の先を揺らしながら
こちらに近寄り俺はそれがいじめっ子の想い人だということに気付いた。
「えっと…すいません。私、」
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公園に引っ張り出され
集団に袋叩きにされる形になった。
勿論原因は後輩の女の子をフったことだ。
あの日、俺は放課後に彼女の告白を断り
また虐めが始まった。
そのためAの虐めが治ったのだろう。
その虐めは以前に増してエスカレートし
顔に痣が出来るのも構わずに俺を殴ったり
蹴ったり切ったりしてきた。
勿論教師には転んだと嘘をつき
家に帰るときは部屋着を長袖に変えて痣を隠した。
もしこの大事な年に
たとえ被害者だとしても問題が起きれば
俺は一流高校に付属高校から抜けて転校する
という計画を諦めなければならなくなる。
それだけは避けたかった。
とにかく大した努力もせずに「優秀者」でいられた俺は
「何者」
かになりたかった。
なにか特別なものに自分ならなれる
そう思っていた。
だから一流高校に入りとにかく人の上に立ち何かのエリートとして生きたかった。
だからこの虐めにも耐え続けたのだが…
(それを言うなら優越感だろ…)
大きく振りかぶった拳から
与えられるであろう痛みに構えて目を瞑ったときだった。
「やめなよ。見っとも無いよ。」
そういいながら、Aが
拳を握っていじめっ子の後ろに立っていた。
その声からははっきりと
いじめっ子に対する
憎悪や憤怒のようなものが読み取れた。
声を聞かなくともわかる。
目は冷ややかにその心のうちの感情を晒していた。
怒っている…
すると突然、いじめっ子は彼女を突き飛ばし
怒った形相をして歯軋りをした。
そのまま辱めを受けた羞恥と怒りを霊幻に向けようと馬乗りになった時だった
とっさに顔の前に腕を持って抵抗を試みたが
突然腹の上に感じていた人の重みがなくなった。
そして頬に雫が落ちた。
.
.
.
紅い雨が頬に落ちたのだ…
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Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めっちゃ続き気になります、、、 (2019年2月2日 23時) (
レス) id: 410f0c8008 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます (2017年8月9日 11時) (レス) id: e2cf070f5b (このIDを非表示/違反報告)
99(プロフ) - コメントをありがとうございます。読者様がそのように思ってくださっていることを知ってこの小説に定期的に取り組もうと再度思いましたので、明日投稿しますので宜しければ見てください。 (2017年8月9日 0時) (レス) id: 996208e53c (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 続きが凄く気になります (2017年8月9日 0時) (レス) id: e2cf070f5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：99 | 作成日時：2017年5月11日 16時
