35話 ページ38
「緑谷さんたちがやりましたわ！」
「さすが元委員長」
「つまりあの大勢のヴィランは、
俺らの相手ようってわけか」
「そうみたいですわね。
本当なら合流したいところですが、
下手に動けば敵ににこちらの居場所がバレてしまいますわ」
「八百万さん、包帯とメモ、ペンを創造できる？あと、
あの威力じゃ、また大怪我してると思うから。
それにメモに伝達事項を書いてテレポートさせれば、
敵に居場所を教えることなく伝わるはずだから」
「分かりました」
チャンスは敵が勝利を確信した瞬間。
たった一回のチャンス。
絶対に失敗はできない。
冷静に見極める！
ッ！ 動いた！
「今！」
私は彼の背後にテレポートし、そのまま彼をテレポート。
あ、危なかった……
1秒も遅かったら先生の肘、崩れてた。
轟君と八百万さんも無事13号先生の元に行けたみたいだし。
「先生！大丈夫ですか！」
「あぁ、おかげで助かった」
「へぇ、生徒に助けてもらうってカッコ悪いね、先生」
「閃光！」
右に2、左に1、後ろに2人。
「奇襲をしかけるなら、
殺意を消すことをオススメする、よっ！」
攻撃を避けながら右手を軸に回し蹴り。
つかさず鉄心で地面に固定。
あーあ、結構使っちゃったなぁ、鉄心。
一応八百万さんに予備を増産してもらったとはいえ、
温存しておかないと。
「クッソ！なんで避け切れるんだよ！」
「だーかーら、狙ってるところがバレバレなんだって！」
良かった、先生と戦闘術習っておいて。
まぁ、まだ2日間だけだけど！
遡ること、入学式の日の午後＿＿＿＿＿＿
「実は相談があって……」
「格闘技を習いたい？」
「はい、もう少し自分の個性を活かせるようにしたいなと。
私の個性は脳に負荷がかかりやすいので
連続して使用できる回数に限りがあるんです。
それに、模擬試験の時のように武器がないと
ヴィランとも戦えない。
自分の個性が使えなくなった時の戦い方を
今から覚えたいんです。
自分の個性に頼ることなく、
敵と渡り合えるようになりたいんです！
目の前に助けられる命があるのに、
助けられないなんてこと、したくないから……」
「理由はわかった。
が、個性の限界も同時に伸ばせ。
毎日この時間から30分だけなら時間を割いてやる」
「……てことは！」
今、こうして戦えているのはあなたのおかげ。
本当にありがとう、先生。
この恩を少しでも返させてください！
「ここからは私もお相手します！」
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庵原史穂(プロフ) - イケおじ派さん» 本当ですか！ありがとうございます！ (2023年1月21日 22時) (
レス) id: 0038db6d5e (このIDを非表示/違反報告)
イケおじ派 - 3話のイケおじ派がめちゃ共感です (2023年1月21日 21時) (レス) @page4 id: ec49e52911 (このIDを非表示/違反報告)
庵原史穂(プロフ) - 瑞樹さん» ご連絡ありがとうございます！全く気付いていませんでした……今後このようなことがないよう気をつけますが、もしまたあったらその時は教えてくださると助かります。 (2023年1月9日 18時) (レス) id: 0038db6d5e (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - 訂正になって申し訳ないのですが、八百屋ではなく八百万かと思います。間違っていたらすみません。 (2023年1月9日 18時) (レス) @page38 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
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