24話 ページ27
そして別れてから数分後。
「3階の一番右の部屋に瀬呂、切島。
そして核発見」
「了解、一番左の部屋で合流」
「わかった」
集合場所にテレポートして轟君と合流。
「そんじゃ、手筈通りに」
「あぁ」
轟君はターゲットがいる部屋の
壁一面を氷で覆った。
彼の作り出した氷はまさに監獄。
推薦入学者、轟焦凍。
個性、半冷半燃。
個性把握テストでは2位と好成績。
あのエンデヴァーを父に持つ天才少年。
父の個性『ヘルフレイム』と母の『氷を操る』個性の
両方を兼ね備えた唯一無二の個性。
炎か氷を片方だけ長時間使用すると、
体温に影響が出て身体の動きが鈍くなるが、
炎と氷を適度に使い分けることでこの欠点は解消できる。
そして私の個性、瞬間移動。
ヴィラン側としては攻めず防衛に徹した方が勝ち目はある。
両者を警戒する状況下で、
もし両者が一斉に攻撃してきたら？
勿論相手の注意力分散、
上手くいけば混乱させられる。
幸い入学して2日目。
お互いの事を知り尽くしていない今、
相手側は連携は取るのは難しいはず。
それは逆も然り。
あえて分担せず己がやれる範囲でやる。
お互いを囮として利用しながらの攻撃。
それが二重作戦！
「うわぁ！」
切島君が足を滑らしたその瞬間。
落下地点を予測し確保テープをテレポート。
そしてそのまま瀬呂くんの背後頭上に瞬間移動。
「瀬呂！後ろ！」
「お前こそ！ってえ？」
瀬呂君が振り返る前にドロップキックで思いっきり背中を蹴る。
そしてそのまま鉄芯を使って地面に固定。
ついでに確保テープも巻いておく。
「な、なんと！
ヴィラン確保と核兵器回収どちらも成功！
ヒーローチームの勝利！」
「轟君、ナイス！
核の回収ありがとう」
「いや、君の作戦のおかげだ」
「さぁ、講評に移るが＿＿＿ 二人とも最高だよ！
この作戦を立てたのは？」
「私です」
「おぉ、閃光少女か。
ちなみにこの作戦にした理由を聞かせてくれたまえ」
私は轟君にした説明をみんなの前で説明した。
「それにこれが訓練ではなく本番の場合、
核兵器回収もしなくてはいけないので」
「くぅ〜！
誰かの能力に頼り切るのではなく、
お互いのベストを引き出せる作戦かつ、
無駄のない連携。
最高だよ！」
オールマイトのお墨付きをもらえ、
この日の訓練は無事終了した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
庵原史穂(プロフ) - イケおじ派さん» 本当ですか！ありがとうございます！ (2023年1月21日 22時) (
レス) id: 0038db6d5e (このIDを非表示/違反報告)
イケおじ派 - 3話のイケおじ派がめちゃ共感です (2023年1月21日 21時) (レス) @page4 id: ec49e52911 (このIDを非表示/違反報告)
庵原史穂(プロフ) - 瑞樹さん» ご連絡ありがとうございます！全く気付いていませんでした……今後このようなことがないよう気をつけますが、もしまたあったらその時は教えてくださると助かります。 (2023年1月9日 18時) (レス) id: 0038db6d5e (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - 訂正になって申し訳ないのですが、八百屋ではなく八百万かと思います。間違っていたらすみません。 (2023年1月9日 18時) (レス) @page38 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
