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第三十四話 後悔の先にあるものは 巫兎視点 ページ37

「お前、そんなことが意味あると思ってんのか? 」
「え? 」

どうゆうこと?

「そんなに自分を責めて何になるって言ってんだよ。
 お前が自分を責めたことによって、何か変わるのか?
 何も変わんねェんだよ!
 己の弱さに気づけたのはいいことだ。
 けどなぁ、そんなことで死んだヤツの魂が帰ってくるわけねェだろ。
 だったら、さっさと鍛錬しろ。
 死ぬ気で戦い続けろ。
 ……それが、せめてせめて生き残った者たちに出来ることだ。
 まぁ、お前の気持ちがわからない訳でもないけどヨォ」

……ホント、私ってどうしようもないバカだな。
同じ様なことを村田さんに言ったくせに、情けない。
嘆いてるばかりじゃ、何も始まらない。
そんな暇があるなら、体を動かし続けろ。
死ぬ気で、死に物狂いで鍛錬し、戦い続けるんだ。
"鬼を一匹残らずこの世から滅す"
それが彼らから託された願いなら、それを背負って生きていかねばならない。
彼らから託された思いを、望みを叶えることこそが、
たむけばなになるはずだから。

「そうですね。
 不死川さんの言う通りですね。
 ありがとうございます、おかげでなんかスッキリしました」
「別に、俺が気に食わなかったから言っただけだ」

そう言うと、不死川さんは僅かに顔をそらした。

「これからも、ご指導ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくお願い致します。
 ……師範」
「は? 」

私は驚き立ち止まる師範の横を通って少し歩くと、振り返った。
そして、今までの感謝の気持ちとお礼の気持ちを込めて、
精一杯微笑んだ。 自分の思いが伝わるように。


一週間がたった。
私は午前中は師範と鍛錬をし、午後は蝶屋敷に行って炭治郎たちと鍛錬した。
これは師範の提案で、どうも、同期というものは大事にした方が良いらしい。
私がいまいち必要性を理解ていない顔をすると、師範はどこか遠い昔を懐かしむような表情をした。
そして、とりあえず従っとけと言われてしまったので、そこまで深くは追求しなかった。
思った以上に同期との鍛錬には収穫があった。
自分では思いつかない鍛錬方法や、鬼との闘い方を学ぶことができ、とても興味深かった。
また、炭治郎以外の同期と知り合うことができた。
あのうるさい黄色頭は、我妻善逸というらしい。
雷の呼吸の使い手で、一の型しか使えないようだ。
でも炭治郎によると、彼は自分が思っている以上に強いらしい。
それと変な猪頭は嘴平伊之助で、彼の育ての親は本当に猪らしい。
本当かどうか信じ難いけれど。

そしてある日、新たな任務が烏から告げられた。

更新についてのお詫びと今後の予定→←第三十三話 己の愚かさ 巫兎視点



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庵原史穂(プロフ) - 西村莉唯(りあ)さん» 西村莉唯様、温かいお言葉ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも精進して参りますのでよろしくお願い致します♪ (2022年3月6日 17時) (レス) id: 0038db6d5e (このIDを非表示/違反報告)
西村莉唯(りあ)(プロフ) - 更新したら私即見ます!なので頑張ってください! (2022年3月6日 16時) (レス) id: 929c6fdeb8 (このIDを非表示/違反報告)
庵原史穂(プロフ) - 夏美さん» ありがとうございます! (2022年2月19日 22時) (レス) id: 0d9f41f564 (このIDを非表示/違反報告)
夏美(プロフ) - 更新頑張ってください! (2022年2月19日 22時) (レス) id: 5adf9ec04a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:庵原史穂 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年12月22日 21時

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