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これからどうしよう。
思い出せない記憶は多いし、安室さんには無理をさせてるし。
そもそも安室さんは今、黒の組織へ潜入捜査中のはずだ。
公安に、黒の組織に、喫茶店ポアロ。
安室さんはこの三つに顔を出しながら激務をこなす超多忙な人だ。
そこに加えてワガママ自己中お嬢様のお守り。
これはアカン。安室さんが過労死する。
それに私は嫌な顔して作り笑いを貼り付ける安室さんにベタベタ出来るほど強い心臓の持ち主ではない。
私の心が死ぬ。安室さんに嫌われすぎて死ぬ。
これは早いところ別れてさしあげねば……
私は安室さんの本職も組織のことも知らされていないようだし、そこを知らんぷりし続けるのも怖い。ボロが出そう。
でも今世の私の性格的に、自分から別れるなんて言い出しそうにないよな。
いっそ今から「更生しました!」って言って謝罪とともに解放するか?
唐突すぎる。でも仕方ない。
早く、とにかく早く安室さんを解放してさしあげねば……
とりあえず作戦立てよう。
決行は明日。
それまでにあむぴっぴの笑顔を取り戻すための、最高の寸劇を作り上げるのだ。
……なんでメールやメッセージアプリで今すぐ伝えないのかって?
言わせんなよ恥ずかしい。
…………安室さんの連絡先、何一つ教えてもらってないからだよ!
…………泣いてねえよ!
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作者名:しま | 作成日時:2018年4月22日 16時