爆裂ワガママお嬢様が前世を思い出したら (ページ22)

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根拠はいささか納得がいかないけれど、とにかくコナンくんに信じてもらえた。

今日は良い日だ。公園での出来事は忘れよう。

…ていうか公園での出来事は私の奇行じゃなくて園児たちの奇行だと思うんだけど！

・

数日後、私は何故か阿笠博士と少年探偵団とともにキャンプに来ていた。

それというのも、米花町で偶然再会した歩美ちゃん、元太くん、光彦くんに誘われたからである。

最初は勿論遠慮した。

悪役お嬢様としての所業を目撃していた灰原さんや阿笠博士もキャンプに同行するからだ。

けれどこれまた何故かコナンくんに「一緒に行こうよ！」とゴリ押しされ、結局キャンプに参加することになった。

「ほ、本当に良かったのコナンくん。灰原さんとか阿笠博士とか、私のこと歓迎しないんじゃ…」

「大丈夫だよ！篠崎さんの前世の話をしたら納得してくれたし。」

事も無げにさらりと言い放つコナンくん。

待て待て待て。

「え、話したの？ていうか2人も信じてくれたの？なんで？」

「例の杯戸公園の電車ごっこ見せてあげたんだ。」

……待て待て待て！！

・

コナンくんあれ録画してたのかよ…！

肖像権の侵害だよ！やめてくれよ！

恥ずかしすぎて真っ赤な顔からプシューーと煙が出ている私に気づいたのか、灰原さんが近づいて来た。

「あなた、口調も雰囲気も、何もかも変わっちゃったのね。」

「ぶっちゃけ思い出した後恥ずかしかったです…」

「無理もないわ。だいぶ酷かったから。」

ズバッと言う哀ちゃん。

良かった…哀ちゃんに煙たがられることなく話せてる…尊い…

「これ、以前の彼女の所業を知る全員に見せたらどうかしら。」

「やめて！」

「ああ、せめて安室さんには見せた方が良いかもな。」

「お願いやめて！」

この子達ときたら！

人の話を聞かない夫婦だよまったく！

とにかく例の動画は他の人に決して見せないよう約束してもらった。

2人とも不満そうな顔をしていたけど、ええい、気にするものか。