第60羽 ページ5
残り一つの書簡を抱え、
Aは金色の夜明け団の扉を4回叩いた
ほどなくして、ドアはガチャと開かれた。
三度目になると、流石に手慣れてきたのか、Aは形式通りに笑顔を浮かべて挨拶をした
貴「白亜の天使団、団長A.ラフィール
です。
魔法帝から書簡を預かって参りました」
?「なっ!?/////」
出迎えた団員の青年は、
団長直々の訪問に口をポカンと開けた。
が、すぐに表情を引き締め、
?「これは御足労いただき、ありがとうございます!」
貴「…あれ?キミは…」
背筋をピンと伸ばす青年に、
どこか既視感を覚え、改めて青年を見た
青年は水色の髪をアシンメトリーに揃え、
黒縁メガネや口調からいかにも真面目な印象だ
そうだ、確か魔法騎士団叙勲式で見かけた……
貴「クラリス君!」
クラ「クラウスです!!」
貴「何ぃっ!?」
Aのボケともとれる間違いに、
クラウスはすかさずツッコミを入れた
だが今度驚いたのはAの方だった
Aは普通、自分の団と黒の暴牛以外では
持ち前の奔放さや明るさを出せずにいた。
しかし、今はこのようにA本来の
性格で接しているのだ
貴「何でだろうなぁ…」
一人でムム…と首を傾げるAにクラウスも
?を浮かべる
貴「あっ、用件はさっき言った通りだから、
団長のウィリアムさんのとこに連れてって貰えないかな?」
クラ「! わかりました!では此方へ」
考えるのは後にして取り敢えず先に書簡を届けてしまおうと考えた
クラ「ここが団長室です」
貴「うん、ありがとね!クラウス君!」
クラ「っ///いえ、では失礼します」
Aに微笑まれ、顔を赤くしたクラウスは
顔を背け去っていった
Aは少しの緊張をほぐすため数回深呼吸をし、いざ扉を叩こうとした時、
ガチャ
貴「およ!?」
中からドアが開かれ、ノックしようとした手は空を切った
Aが見上げると、
ウィリ「やあ、A
なかなか部屋に入って来ないから僕から来たよ」
ニコニコと微笑むウィリアムが、
Aの腰に手を回していた
貴「ウィ、ウィリアムさん、
こんにちは…?」
ウィリ「ふふ、こんにちは」
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サッチ - 更新してくれぇ(´;ω;`) (2022年12月11日 21時) (レス) @page11 id: 91759080f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷輪 | 作成日時:2018年7月15日 20時