第７片 ページ9
貴方side
ヤミさんに許可を貰い、私はルンルンと空を飛んでいた。
ゴーシュお兄ちゃんには悪いが、せっかく遠出したのなら、ついでに可愛いマリーの様子も見に行こうと思っていたのだ。
因みに、空を飛ぶと言ってもホウキではない。
私の魔法「屈折」は人体以外のありとあらゆる
物をねじ曲げたり、屈折させたりできる
今空を飛んでいるのは、空気の流れをねじ曲げ
風を起こしているのだ
他にも、レンズを出現させて光を集め、火を起こすこともできる
これらを攻撃魔法にも応用しているので、よく炎魔法や風魔法の使い手と勘違いされるのだ
と、まぁ私の魔法の説明はこのへんにして、
貴「可愛いマリーにお土産なしで会いに行くなんて出来るわけないよね〜！
貯金に余裕はあるし、プレゼントでも買って行こうっと！！」
私はマリーのいる教会の近くの町に降り、ケーキ屋さん、洋服店などを渡り歩いた
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
貴「ふふ、マリー喜んでくれるかなぁ〜」
一時間かけてお土産を選び、私の両手には綺麗にラッピングされた紙袋や箱がドッサリだ
かなり重いし前が見えにくい。でも可愛いマリーの笑顔を思えばなんてことない
しばらく歩いていると見慣れた背中を見つけ、
私は自然と口元が綻んだ
女性にしては背が高い。もう初老を通り過ぎているようだが、その背筋は凛と伸びている
厳しさと慈しみを併せ持つ暖かい魔が周りに満ちて心地がいい
貴「シスターテレジアーー！！」
私にとって、母親も同然のその人の名前を呼んだ
テレ「おや、Aかい。
ふんっ、少し前まで子供だったお前が、いっちょまえに魔法騎士団やってるじゃあないか」
相変わらずの辛口だが、その不変さがかえって嬉しい
貴「お久しぶりです！！」
テレ「ああ、よく来てくれたね」
貴方side終了
￣￣￣￣￣￣
テレ「ほらお前たち！Aが来てくれたよ！！」
教会の広場で遊んでいる子供たちに、シスターテレジアが言った
それを聞き、子供たちは一斉に歓声を上げ駆け寄ってきた
子供「Aお姉ちゃんお帰りなさい！」
子供「ねぇ、今日はどんな話をしてくれるの？」
子供「俺、前の盗賊をやっつけた話聞きたい！！」
貴「ふふ、順番だよ〜」
口々に喋り出す子供たちに嫌な顔一つせず、むしろ嬉しそうにしているA
ゴーシュとは違いAは子供全般が好きなのだ
だがもちろん一番は…
マリー「Aお姉ちゃん！！」
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氷輪(プロフ) - しーさん» 鋼でしたね！すみません！訂正します！ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月24日 9時) (
レス) id: 9e47dac2f9 (このIDを非表示/違反報告)
しー - クラウスのまほうは青銅ではなく鋼魔法です (2018年12月24日 7時) (レス) id: 05e026159a (このIDを非表示/違反報告)
氷輪(プロフ) - ツバサさん» ありがとうございます！！楽しみにしていただけて嬉しいです！！ソリド兄様になってますね（笑）ご指摘もありがたいです！訂正します！！ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 9e47dac2f9 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - めっちゃ面白です！続きが楽しみです！あと、22話のソリド兄様に褒められたとありますがノゼル兄様ではないでしょうか？ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 569f9ab0cc (このIDを非表示/違反報告)
な。 - 氷輪さん» こんな拙い文章にお返事の言葉、ありがとうございます。作者さまの他の作品も、楽しく心打たれながら読ませて頂いております！！好きです………ずっと神だと思っていた作者さまが推しのストーリー作ってくださったなんて感激すぎる。好き……愛が重くてすみません（笑） (2018年7月12日 22時) (レス) id: 87a58fa8a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷輪 | 作成日時：2018年5月19日 21時
