第４片 ページ6
バサバサッ！
受験生たちをつついていたアンチ鳥が一斉に飛び去った
クローバー王国屈指の魔導師たちが同じ場所に
集まり、受験生たちは感嘆の声を上げた
団長たちがそれぞれに用意された椅子に座り、
その後ろに各副団長が待機する
ただ、黒の暴牛の席は空席だ
Aは視線だけを動かし、会場内を見回し
ヤミを探した
しかし、Aが探すまでもなく
？「いででで！！！何するんすかぁーー！！」
受験会場に悲痛な叫びが響いた
その音の先には…
ヤミ「１０ ９ ８ …」
？「何のカウントダウン！！？」
ヤミ「お前が俺に握り潰されるまでのカウントダウン」
？「ぎゃぁぁぁ！！」
フィン「……」
貴女「………」
フィンラルとAは能面のような顔になる
自分たちが探していた団長が、受験生の一人を
半殺しにしていたのだ
貴「あれ、止めた方がいいよね…」
フィン「そりゃぁ…」
貴「言ったわね？じゃ、フィンラルよろしく」
フィン「ちょ、それは無いって！」
Aとフィンラルが互いに面倒事を押し付けようとしていると、
ノゼル「おい、早くあれを止めてこい」
しびれを切らしたノゼルが忌々しげな顔で言い捨てた
団長直々に言われては逆らえない…
Aは短く承諾の言葉を返し広場へ飛び降りた
タンッ！
広場に音高く着地音がして、Aは一気に視線を浴びた
だがそれには気に留めずヤミに歩み寄る
そして、一般人なら近付いただけで失神しそうな気迫のヤミに物怖じせずに
貴「ヤミ団長、試験が始まりますから戻りましょう」
ヤミの豪腕にそっと手を置き言った
ヤミ"団長"というAの言葉に受験生は
目を剥いた
そしてヤミとAをハラハラと見つめた
ヤミ「… チッ しゃーねーな
おいチビ、今度は容赦しねーぞ」
？「うっす、すみませんでしたぁーーー！！」
貴「……」ペコリ
Aは予定を遅らせた謝罪の意を込め
受験生たちに頭を下げた
だが、下に出ているようには見えず、その毅然とした姿勢に受験生たちはむしろ尊敬を覚えた
受「スゲー…あんなメチャクチャな人を一言で…！！」
受「あと、すごい美人じゃね？///」
受「黒の暴牛かぁ〜…///案外悪くないかもな//」
貴「もー、ヤミさんはケンカっ早すぎますよ」
ヤミ「お前が止めてくれるからな、俺は安心してケンカができる」
貴「副団長の仕事じゃないですよ…
まぁ頼りにして下さるのは嬉しいですけど」
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氷輪(プロフ) - しーさん» 鋼でしたね！すみません！訂正します！ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月24日 9時) (
レス) id: 9e47dac2f9 (このIDを非表示/違反報告)
しー - クラウスのまほうは青銅ではなく鋼魔法です (2018年12月24日 7時) (レス) id: 05e026159a (このIDを非表示/違反報告)
氷輪(プロフ) - ツバサさん» ありがとうございます！！楽しみにしていただけて嬉しいです！！ソリド兄様になってますね（笑）ご指摘もありがたいです！訂正します！！ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 9e47dac2f9 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - めっちゃ面白です！続きが楽しみです！あと、22話のソリド兄様に褒められたとありますがノゼル兄様ではないでしょうか？ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 569f9ab0cc (このIDを非表示/違反報告)
な。 - 氷輪さん» こんな拙い文章にお返事の言葉、ありがとうございます。作者さまの他の作品も、楽しく心打たれながら読ませて頂いております！！好きです………ずっと神だと思っていた作者さまが推しのストーリー作ってくださったなんて感激すぎる。好き……愛が重くてすみません（笑） (2018年7月12日 22時) (レス) id: 87a58fa8a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷輪 | 作成日時：2018年5月19日 21時
