第１９片 ページ21
魔法帝から話を聞かせてくれ、なんて言われたら、任務や相手の魔法、盗賊の侵入経路など事務的なことを聞かれるものと思っていた
しかし、どういう訳か。私たち四人は茶菓子と紅茶を囲んでいる
「へぇー！！
「は、はぁ……」
報告というより、お茶会の雑談に近い弛緩した空気に、任務の疲れも相まって、おざなりな返事しかしていない
そんな私をクラウスが軽く睨む
「クラウス君は、鋼の魔法かぁ！！
汎用性が高そうだ！！」
「お、お褒めいただき光栄です」
「ソリド君は、水魔法だね！君の攻撃魔法の威力は目を見張るものがあるよ！！」
「当然ですよ」
相変わらず俺様王族サマだなソリドは
「どうだい？この3人での任務は。
能力と同時に独立心が高い君たちだからチームワークがどうなるか気になってたんだ！」
そんな興味半分で重要任務のチームを決めたのかこの人！！
つい魔法帝を横目で見てしまった
すると、クラウスが口を開いた
「確かに、最初は意見がまとまらず共同任務は不可能に思えました。そのまま単独行動をしていたら賊を鎮圧できても、人質から犠牲が出ていたでしょう
……だから、魔法で偵察をし、私とソリドの折衷案を考えたAが今回の成功の第一人者です」
「！！ クラウス……」
「ほう」
まさか、クラウスがこんなことを言うなんて思ってもみなかった
不意打ちに気恥ずかしさを覚え、顔が赤くなった
「はっ、要するにお前がワガママばかり言うから、Aが苦労したってことだ」
「なっ！？聞き捨てならんぞ！！
そもそもお前こそ……！……ーー！」
魔法帝の前ということを忘れ、二人は子供のような言い争いを始めた
それを見た魔法帝は声を上げて笑っている
つられて、私も笑った
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氷輪(プロフ) - しーさん» 鋼でしたね！すみません！訂正します！ご指摘ありがとうございます！ (2018年12月24日 9時) (
レス) id: 9e47dac2f9 (このIDを非表示/違反報告)
しー - クラウスのまほうは青銅ではなく鋼魔法です (2018年12月24日 7時) (レス) id: 05e026159a (このIDを非表示/違反報告)
氷輪(プロフ) - ツバサさん» ありがとうございます！！楽しみにしていただけて嬉しいです！！ソリド兄様になってますね（笑）ご指摘もありがたいです！訂正します！！ (2018年12月22日 23時) (レス) id: 9e47dac2f9 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - めっちゃ面白です！続きが楽しみです！あと、22話のソリド兄様に褒められたとありますがノゼル兄様ではないでしょうか？ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 569f9ab0cc (このIDを非表示/違反報告)
な。 - 氷輪さん» こんな拙い文章にお返事の言葉、ありがとうございます。作者さまの他の作品も、楽しく心打たれながら読ませて頂いております！！好きです………ずっと神だと思っていた作者さまが推しのストーリー作ってくださったなんて感激すぎる。好き……愛が重くてすみません（笑） (2018年7月12日 22時) (レス) id: 87a58fa8a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷輪 | 作成日時：2018年5月19日 21時
