truth

事情 ページ17

あの後2人を落ち着かせて

逆に今は私が焦っている。



｢ちょっと諸事情で契約違反しちゃって、、｣

｢目見て言いな｣

｢う、｣


ここでバカ正直に｢アンタらのスタッフが嫌いなんだよ！｣なんて言えないし

契約違反でどうしても通したいし


これからもできれば会いたくない。


そのくらい国籍差別やばいから。



｢僕たちのこと嫌いなの！？｣

｢あぁ、大声出さない。イエナ起きちゃう、、｣




｢ヌナ、！？｣

｢はぁ、、｣



運の無さに笑えてくる。


敵がもう一人増えてしまった。



.


｢イエナ、、苦しい、、｣

｢我慢して｣

｢マンネオントップだ、、、｣


ソファーに座る私の腰辺りに抱きついてうずくまっているイエナの頭を撫でる。



｢みんな小動物みたい、｣

｢そんな可愛い小動物を捨てたんだ？｣

｢可愛いとは言ってない｣



｢可愛くないの、？｣とリクスが上目遣いであざとく聞いてくるのでそこは訂正しておいた。


この子達に言えばきっとチャニにも伝わって


優しいあの人のことだからきっとスタッフに何か言うんだろうな

スタッフどころか代表に言う勢いかも、なんて期待してるような気分になる。





｢、チャニに伝わったら嫌だからさ｣

そう言うと全員黙ってしまう。





｢ヌナの気持ちを尊重してあげたいのは山々なんだけどさ｣

｢ずっと探してた人をやっと見つけて、理由も何も聞かずにはいそうですかって返せないよ、僕は。｣


私を特別に思ってくれてるのは知ってるし、嬉しい。


だけど





｢、オンニ達に言われなかった？忘れた方が身のためだよって｣

｢私とこれ以上関わらない方がいい｣





私と関わってることが知れ渡って仕事が無くなりでもしたら

STAYが可哀想だよ。

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