7話 ページ8
第1試合。結果を言ってしまうと緑谷と麗日さんが勝った。けれどボロボロなのも彼らだった。
最もこの試合の3/4の人間が“核の争奪”という設定が頭の中からすっぽ抜けていたので、甲乙つけるのも憚られるというか本番じゃなくてよかった。もっと言えば当事者じゃなくてよかった……と胸を撫で下ろしたのは秘密にしてほしいし。
まぁ、自分も周りも被害ゼロ。なんてそんな神業的な所業が出来る人なんてそうそういないので、ある程度は仕方ないけれど、本物の核なら辺り一帯吹き飛んでいた。はず。
それはそれ。これはこれ。
「麗日さん」
「真木くん？」
＜オルトニク・セアルシスピルチェ＞
本を薬の入った瓶に変え、個性を使う。
淡い光を発しながら瓶は新たな小瓶を生み出した。
「麗日さん、個性の影響で辛そうだったから。
代償が身体にくるのって結構ダメージキツイよね」
そう言って俺の差し出した酔い止めを一息で飲み干した彼女は、みるみるうちに麗らかな顔色を取り戻した。
「うん！よく効く！ありがとう！」
「良かった」
「じゃあ第2試合轟少n「あれ、大怪我の子がいるって聞いたから来たんだけど」
オールマイトの声を遮るように、誰かがやって来た。
「ガルシアくん！緑谷少年ならさっき保健室に運ばれたよ」
「入れ違いですか」
青灰色のくせっけに白衣、人の良い穏やかな笑み。
「オールマイトせんせー！その人誰ですか！？」
「すっごいイケメン！」
「ちくしょー！！正統派！！」
まいったなー。なんて面白そうに笑っていること人が正統派かどうかは置いておいて、でもかっこいい人だと思う。
「この人はフィガロ・ガルシアくん。非常勤の保険医さんだから、君たちもお世話になるね」
「やぁ皆さん始めましてかな？
俺はフィガロ・ガルシア。32歳のちょい悪だけど優しいお医者さんヒーローだよ」
自称ちょい悪は、他称激ヤバだと決まっている。
「……で、さっき見ていたけれど、麗日さんに薬を処方したのは君？」
あ、だめだ。これは、いけない。
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、 - このシリーズめちゃくちゃ好きです！続きを楽しみに待ってます！ (11月4日 20時) (
レス) @page25 id: 5f75ef270c (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 僕ちゃんさん» コメントありがとうございます！書き上げることができました！ (2022年4月16日 11時) (レス) id: 8038868961 (このIDを非表示/違反報告)
僕ちゃん - 続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください！！ (2022年3月23日 9時) (レス) @page22 id: 760ef75fef (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - もちだんごさん» コメントありがとうございます！近々更新できると思いますので暫しお待ち下さい！楽しみに待って頂けて嬉しいです！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 8038868961 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - 次回の更新はいつですか？楽しみに待ってます (2021年7月19日 20時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷雨 | 作成日時：2021年6月9日 13時
