10話 ページ11
核のハリボテは想像以上に大きく、運ぶのに手間がかかりそうだ、と轟は場違いなことを考えた。
「障子、真木たちは？」
「近くにいるが動きはない」
「氷に巻き込まれたか」
ビルの壁に、床に、俺が張り巡らされたばかりの氷がある。
「＜エアニュー・ランブル＞」
パァン！パァン！
大きな花火に似た音と光が、一瞬の驚きを生み、視界を奪った。
「障子少年アウトだ！」
携えていた赤い表紙の本を指輪に変えた真木は楽しそうに笑っている。
何もわからないうちに障子を失った。
「葉隠さんと尾白は核を別の拠点に移しに行って！」
古びた茶色の書が、白紙のページを開きながら光を放ち、核を浮かす。
俺は、行かせまいと氷を向けたが
「＜フォーセタオ・メユーヴァ＞」
「＜インヴィーベル＞」
指輪は本に、本は鍵に、鍵は本に、本は煙管にめくるめく変わって、葉隠と障子の姿を文字通り煙に巻いた。
「行かせないよ、ヒーロー。ヴィランにも矜持がありますので」
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、 - このシリーズめちゃくちゃ好きです！続きを楽しみに待ってます！ (11月4日 20時) (
レス) @page25 id: 5f75ef270c (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 僕ちゃんさん» コメントありがとうございます！書き上げることができました！ (2022年4月16日 11時) (レス) id: 8038868961 (このIDを非表示/違反報告)
僕ちゃん - 続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください！！ (2022年3月23日 9時) (レス) @page22 id: 760ef75fef (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - もちだんごさん» コメントありがとうございます！近々更新できると思いますので暫しお待ち下さい！楽しみに待って頂けて嬉しいです！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 8038868961 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - 次回の更新はいつですか？楽しみに待ってます (2021年7月19日 20時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷雨 | 作成日時：2021年6月9日 13時
