推しがリスナーに告白とか心臓に悪いんでやめてください【紫】 ２

ブラックなーくん登場します。 ページ7

『あの、ななもりさん？』






これはマズイ。なーくんに変なスイッチが入ってる。


ブラックなーくん……？なんか、るぅとくんより腹黒そうな顔してない？(失礼)







ころん「……裁判に訴えるんすか？」







私と同じ表情を浮かべながら、ころんくんは私がなーくんに聞きたかったことを質問してくれた。








ななもり「もちろん。証拠もあるし、証人もいる。訴えるには十分な材料があるよ。


　 元から負けるつもりもないけど、絶対に裁判に勝てるから安心して」








いや、別に私たちは勝敗の心配はしてないんです。


どうしよう。めっちゃツッコミたいのに、なーくんの氷の微笑が怖すぎて切り込めない。







ジェル「証拠って……。何かありましたっけ。七瀬ちゃんの怪我とかっすか？」


ななもり「助けに入ったときに撮った、あいつの写真があるよ」







なーくんは少し上を見上げて、小型の機械がある方を指さした。







ななもり「それから、あそこの防犯カメラに今までの動きが全部映ってる。


　 管理者の人の頼めば、緊急事態だから見せてくれると思うよ」







防犯カメラがあるなんて気づかなかった……。


さすがなーくん、としか言いようがない。


チラッところんくんとジェルくんの方を見ると、お二人とも何とも言えない顔をしていた。








ころん「……僕たちが訴えたらマズいんじゃない？


　 下手したらこのことが表に出て、ニュースになるかもしれないし」







そうですよ！！



すとぷりは有名歌い手だし、裁判をしたなんてことが明るみに出たら大変なことになる！






ななもり「そこは藤森名義でやるから大丈夫。


　 最悪、七瀬ちゃんたちのご両親に頼むことも出来るしね」







「ご両親が訴えてくださる場合、お金は俺が出すから金銭面は心配しなくていいよ」と、


腹黒い笑顔を浮かべながら言うなーくん。


ありがたいですけど、そういうことじゃないんです……。


私はそう叫びたい気持ちを必死に抑えた。











いつの間にか、STPR事務所に着いていた私たち。


会議室の中にいたのは、数時間前と同じメンツだった。








さとみ「＿＿＿ん？七瀬！？」








こちらに気づいたさとみくんがそう叫んだ。


あ、一番厄介な人忘れてた……。





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SECRET MEMBER 【VOISING】

リスナーとしての思い→←やっぱり、街中でおんぶは目立ちますよね

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