ジェルくんの勘ところんくんの嘘 ページ2
ジェルside
”…………ジェルくん。僕、やばいかもしれない”
耳を少し赤く染めて、口元に手を当ててそう呟いたころちゃん。
まさかころちゃんー−−。
ジェル「『なぁ/あの』」
俺がころちゃんに声を掛けようとしたタイミングで、七瀬ちゃんと被ってしまった。
『お先にどうぞ!』
ジェル「あ、いや・・・。俺はころんにしょうもないことを聞こうとしただけやから、
全然気にしないでいいっすよ。それより、七瀬ちゃんはどうしたんすか?」
すると、七瀬ちゃんは恥ずかしそうに苦笑いした。
『お手洗いに行ってきてもいいですか?
会社に着いたときから我慢してたんですけど、そろそろお腹が痛くて・・・』
ジェル「そんな前から!?我慢しないで行ってきた方がええで!?」
七瀬ちゃんは申し訳なさそうにしながら、急いでトイレに向かった。
残された俺たち二人は、トイレから少し離れた場所の壁に背中を預けていた。
いつもなら俺以上に喋るころちゃんが、さっきからが無言で頭を抱えている。
ジェル「……なぁ、ころちゃん。もしかして七瀬ちゃんのことー−−」
”好きになったん?”
そう聞こうとした瞬間、
ころちゃんが今までにないくらいの真剣な声で「ジェルくん」と俺の名前を呼んだ。
ころん「僕、そんな単純じゃないよ。あんなんで僕が女子高生のこと好きになるわけないでしょ。
第一、僕はリスナーは恋愛対象外だし」
ジェル「じゃあ、”僕やばいかも”って何のことやったん?」
このセリフの後に、ころちゃんは耳や頬を赤く染めている。
どう考えても、七瀬ちゃんのことを好きになったとしか思えへんのやけど……。
ころん「あれは……別に変な意味はないよ」
それだけ言って、黙ってしまったころちゃん。
まぁ、本人がそこまで否定するんやったら、本当に俺の勘違いなだけかもしれへんな。
すると、真剣な様子でころちゃんが口を開いた。
ころん「”尊敬するリーダーの好きになった女の子”を、僕が好きになるはずなんかないでしょ?」
そう言ったころちゃんの瞳は、いつものキラキラした瞳ではなくどこか悲しそうな目になっていた。
ころちゃんの言葉と表情で分かった。
これはー−−ー−−。
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🐾りぬくん推し🍓👑 やあ - 追記:さくりさんに大感謝です! (3月18日 16時) (レス) @page34 id: 42f6e90df0 (このIDを非表示/違反報告)
🐾りぬくん推し🍓👑 やあ - つづきがきになるっ!これはマジ神作だよね!?読むのが楽しすぎるよお✌('ω'✌ )こんな神作を作ってくれた雨ㇵバラ (3月18日 16時) (レス) @page34 id: 42f6e90df0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ。 - さくり様…これ以上私のお気に入りを増やさないでください…。気に入ってしまった…(笑)。 (3月18日 16時) (レス) id: 3e82b3abfb (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 葵さん» リクエストありがとうございます!遅くなってしまっても必ず書かせて頂きます……!! (2月1日 23時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 雨萩さくりさん» 遅くなっても、かけなくても結構です!七瀬ちゃんが熱を出して、なーくんが看病するのをお願いしたいです☺そのお話で、七瀬ちゃんがデレデレになる感じで・・・お願いします!! (2月1日 22時) (レス) id: b646f7c03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年3月28日 20時