推しからの「あ〜ん」は心臓に悪い ページ26
ななもり「七瀬ちゃんが食べてるサンドイッチ、一口もらってもいい？」
なーくんの言葉に私は思わず固まった。
私が食べてるサンドイッチの個数は２個。
そのうちの一つはさっき食べてしまったし、もう一個は”今”口をつけてしまった。
つまり、なーくんに一口あげたら必然的に間接キスが成立してしまう。
私は「何とか間接キスを避ける渡し方はないか」と、頭をフル回転させた。
・・・そうか、ちぎって渡せばいいのか。
『どうぞ』
私はサンドイッチの端っこをちぎり、なーくんの方に向けた。
普通に受け取って食べてくれるかと思っていた私がバカだった。
なーくんは私の手に近づき、そのままパクっとサンドイッチを食べてた。
しかも、若干私の手まで食べている。
ななもり「ん、このサンドイッチ美味しいね」
これは、間接キスより恥ずかしい状況なのでは！？
なーくんは自分が食べていたパンケーキの一部を切り取って、フォークで突き刺した。
ななもり「七瀬ちゃん、口開けて？」
反射的に開けてしまった口の中に、なーくんは「あ〜ん」と言ってパンケーキを突っ込んだ。
ななもり「美味しい？」
私は頷いたけど、本当は味なんて気にしてる余裕はなかった。
壊れてしまうのではないか、と思うくらいの早いスピードで動く私の心臓。
私は急いでサンドイッチを食べ終えた。
同じタイミングでなーくんも「ごちそうさまでした」と言った。
ななもり「美味しかったね〜」
『そうですね』
後半、私食べた味しませんでしたけど。
そう思いつつも、なーくんにご馳走してもらった手前、そんなことは言えなかった。
私たちはもう一度タクシーに乗り、３０分程してから車を降りた。
ななもり「ここから少し歩くから、疲れたらいつでも言ってね」
私は「はい」と言って頷いた。
錆びた手すりの橋を私たちはゆっくり歩いた。
周りには木々や家が広がっている。
私は初めて来た場所なのに、既視感を覚えた。
しばらく歩くと、両端に沢山の木と植物が並んだ道が見えた。
私の中の違和感はいつまでたっても消えない。
木々が並んだ道を抜けると、目の前には階段があった。
ななもり「ここ、結構急な階段だから気をつけてね」
そう言って、自然に私の手を取るなーくん。
階段を下りると、数メートル離れた先に「猫カフェ」と書かれた旗が見えた。
『あっ！！』
やっと、この既視感の正体が分かった。
推しと聖地巡礼しちゃいました→←パンケーキはお昼ご飯に入りますか？
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雨萩さくり(プロフ) - 零採さん» 返信が遅れてしまってごめんなさい!!コメントありがとうございます。僕は6人のすとぷりが好きなのとななジェル推しなのでこの小説を書かせて頂きました✨楽しんで読んでくれたら嬉しいです……!! (2月18日 18時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
零採 - なーくんの話だ…！一人のすとリスとしてすっごく嬉しいです！ (12月27日 18時) (レス) @page24 id: 493da3e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
如月玲斗/玲央(プロフ) - 雨萩さくりさん» 神の定めだねぇww どういたしまして？ (5月19日 17時) (レス) id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 如月玲斗/玲央さん» 私の作品が玲斗くんに影響を与えてしまうとは・・・。これも神の定めかな？（何言ってんだこいつ）・・・冗談はさておき、こちらこそ沢山読んでくれてありがとう！！ (5月19日 7時) (レス) id: 62efc680fd (このIDを非表示/違反報告)
如月玲斗/玲央(プロフ) - さくちゃーん!!4ループ目に入ってしまった...どうしてくれるのだ!?課題が...課題が〜...w神作ありがとねっ!! (5月18日 22時) (レス) @page25 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年2月23日 21時
