推しがリスナーに告白とか心臓に悪いんでやめてください【紫】

告白の返事はきちんと誠実に ページ18

ななもり「さとみくんに認められれば、俺と七瀬ちゃんが付き合ってもいいの？」


そういう問題ではない気がする。


さとみ「まぁまぁまぁ、そういうことよね」


さとみくんが認めたらいいんだ！？

私は何とも言えない気持ちになった。


莉犬「交際を禁止する前に、まずは七瀬ちゃんの気持ちを聞く方が先じゃない？」


みんなが一斉に私の方を振り向いた。せっかく答えないでいたのに！！


ななもり「・・・返事、聞いてもいいかな」


私の体が固まったのが自分でも分かる。

告白(しかも推しから)の返事を返すなんて初めてのことだから、凄く緊張する。


『・・・なーくんのことは大好きです。


　ずっと応援してますし、これからもこの気持ちは変わりません。


　でもこの感情は、リスナーとしての思いなんです。だから』


私は立ち上がってなーくんに向かって頭を下げた。



『ごめんなさい。あなたの気持ちに応えることはできません』


私の声と手が震えた。まさか、推しを振ることになるなんて思ってなかった。



ななもり「・・・フラれるだろうなって分かってたけど、結構クるね」

なーくんが泣きそうな声を出した。うぅ、心が痛い・・・。



ななもり「確かに、ほぼ初対面の状態の人からいきなり告白されたらビックリするよね。


　 もっと七瀬ちゃんにアピールしてから、改めて告白した方がいいよな・・・」


「うんうん」と一人で納得してるなーくん。なんか、話が変な方向にいってません！？



『あの、ななもりさん・・・？』



なーくんはソファーから移動して私の前に立ち、私の頬に口付けをした。




ななもり「全力でドキドキさせるから、期待しててね？」




そういって私の頭を撫でたなーくん。あ、頭が追い付かない・・・。



さとみ「なーくん何やってるの！？」

さとみくんは私となーくんを引き離した。(２回目)



ころん「なーくんやるなぁ」

めちゃくちゃニヤニヤしながら私たちを見つめてるころんくん。



ジェル「頬とはいえ、メンバーの前で七瀬ちゃんにキスできるのすごいっすねｗ」

関心半分、呆れ半分でこちらを見てるジェルくん。



るぅと「莉犬は見ちゃダメ！」

純粋な心(？)を守るために莉犬くんの目を塞いだるぅとくん。



莉犬「るぅとくんは俺のこと何歳だと思ってるの！？」

るぅとくんの手をどかしながら可愛く抗議する莉犬くん。





今、何が起きてるの・・・？



私の意識は完全に途絶えてしまった。

誰でもいいのでこの状況を止めてください！！→←さとみくんが想像以上にシスコンでビックリです

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