７話 ページ8
美幸side
正直、松本先生の言ってることに少し違和感を感じたけど、
”教師だし生徒の個人情報ぐらい見るときあるか”と思い、聞き流すことにした。
しっかり私を家まで送ってくれた松本先生は、
私がタクシーを降りる際に「もうああいうことすんなよ」と忠告してきた。
私は「分かりました」と言って適当に返し、先生と別れた。
家の玄関を開けてリビングまで移動すると、恋愛ドラマを無表情で見つめているお母さんがいた。
チラッとテレビ画面を見ると、以前お母さんが好きだと言っていたドラマの録画だった。
「ただいま」と声をかけると、お母さんは勢いよく私の方を振り返った。
「おかえり。……最近、帰りが遅いわね」
『あぁ、ごめん。ちょっと図書館で勉強しててさ』
「そう。夜は不審者も多いんだから気を付けなさいよ」
『うん。分かった』
ありきたりな言い訳だったけど、お母さんは納得したみたいだった。
まぁ、私の成績以外興味はない人だから、こうなるのも当たり前か。
「今日は疲れたからもう寝るね」と言って、私はリビングを出て自室に向かった。
荷物を置いてパジャマに着替えて、私はベットに仰向けに寝転んだ。
私は今日……正確にはさっきの出来事を思い返した。
ー−−まさか、松本先生に見つかるとは思ってなかったなぁ。
明日、変なこと言われないといいけど。
そんなことを考えながら目を閉じたら、気づいたときには私は意識を手放していた。
＿＿＿翌朝。ふと目が覚めて時計を見たら、時刻は５時１０分だった。
いつもなら二度寝をするところだけど、今日は何となくそんな気になれなかった。
私は起き上がってベットから出て、顔を洗いに洗面所までトボトボと歩いた。
顔を水で濡らして石鹸で洗い、近くに置いてあったタオルで自分の顔を拭く。
洗面所には鏡があるから自分の顔がよく見える。
毎日自分の顔を見ていると、沢山の言葉が浮かび上がってくる。
別に、”私可愛い〜”とか”今日の前髪イケてるわ”とか、そんないいものでもなく。
ただ”つまんなさそうな顔してるなぁ”と感じるだけ。
ー−−私が、世界で一番嫌いな顔だ。
私はため息をついて部屋に戻った。
少し勉強してから朝食を取り、いつも通りの時間に家を出る。
そして普段と同じ時間に学校に着き、自分の下駄箱を開けると、何故か一枚の紙きれが入っていた。
……え、何これ？
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雨萩さくり(プロフ) - 鶯 御飴さん» ありがと!鷲御雨さんの作品も時間がある時に読んでみるね! (2月28日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 雨萩さくりさん» 読んだよ〜。次の更新も楽しみだな♪私は新作も出したしどんどん更新してます。良かったら読んでね〜♪ (2月28日 19時) (レス) @page14 id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 鶯 御飴さん» 返信遅れてごめんね💦コメントありがと!更新したよ(*´▽｀*) (2月23日 18時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 雨萩さくりさん» 更新待ってるね。頑張って！(*'▽'*) (2月22日 17時) (レス) id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 桜神さん» 久しぶり！名前変更ね、りょうかーい！ (2月6日 18時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年7月2日 15時
