５話 ページ6
私が小さい声で謝ると、松本先生は「ぶはっ」と吹き出した。
松本「可愛いな、お前」
大爆笑しながら、そんなことを言ってくる松本先生。
イラっときて言い返そうと思ったけど、先生の笑顔を見た瞬間、何も言えなくなった。
ー−−あまりにも、松本先生の笑顔が眩しすぎて。
こんな綺麗に笑う人いるんだ……。
『……って、いくら何でも笑いすぎじゃないですか？』
松本「ごめん、ごめん。氷室って意外とこういうのに弱いんだなぁと思って」
ニヤニヤしながら、”良いこと知ったなぁ”と呟く松本先生。
まさか＿＿＿。
『あの傷ついた姿は演技だったんですか？』
もしそうだとしたら最低すぎる。
思わず松本先生を睨みつけると、「別に嘘じゃねーよ」と返された。
松本「傷ついたのは本当。それなりにグサッときたよ。
でも、それ以上にお前がちゃんと謝ってくれたのが嬉しかったんだ」
『え？』
松本「”罪悪感”を抱けるって、すげー大事なんだよ。
その気持ちが湧かないと、反省が出来ない。だから、同じ過ちを犯しやすいんだ」
”その気持ちを大切にな”と言って、松本先生は私の頭を撫でてきた。
『……それ以上撫でたら嚙みつきますよ』
松本「猫かよ」
「人間やめたの？」と、松本先生は楽しそうに聞いて来た。
程良く空気が緩んだところで、私は松本先生から距離を取った。
『じゃあ、私はそろそろ失礼しますね』
松本「あ、ちょっと待って」
先生は、私の腕を掴んで引き止めた。
松本「家まで送る。タクシー呼ぶから、ちょっとだけ待ってて」
『えっ、一人で帰れますよ』
松本「あのなぁ、こんな時間まで外にいる
そう言って、松本先生は自分のスマホを操作し始めた。
当たり前のようにこういうことをするから、色んな人からモテるんだろうなぁ……。
そんなことを考えながら先生を見つめていると、５分もしないうちにタクシーが来た。
松本「渋谷までお願いします」
私は、先生の言葉に違和感を覚えた。
『あの、何で私が渋谷に住んでるって知ってるんですか……？』
松本先生に、私が住んでる地域のことを話した記憶はない。
だって、二人でちゃんと話したのは今日が初めてなんだから。
ー−−すると、松本先生は初めて焦ったような表情を浮かべた。
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雨萩さくり(プロフ) - 鶯 御飴さん» ありがと!鷲御雨さんの作品も時間がある時に読んでみるね! (2月28日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 雨萩さくりさん» 読んだよ〜。次の更新も楽しみだな♪私は新作も出したしどんどん更新してます。良かったら読んでね〜♪ (2月28日 19時) (レス) @page14 id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 鶯 御飴さん» 返信遅れてごめんね💦コメントありがと!更新したよ(*´▽｀*) (2月23日 18時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 雨萩さくりさん» 更新待ってるね。頑張って！(*'▽'*) (2月22日 17時) (レス) id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 桜神さん» 久しぶり！名前変更ね、りょうかーい！ (2月6日 18時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年7月2日 15時
