１３話 ページ14
『何で私だけこんなに多いんですか?普通、こういうのは平等にするものですよね?』
二宮「この交換日記は氷室との仲を深めるのが目的だからね」
嘘っぽい笑顔を浮かべながらそう言ってくる二宮先生。仲を深めるって……絶対思ってないでしょ。
疑いの視線を送っていると、松本先生はゆっくり腰を上げ自分の荷物を漁り出した。
そして一冊のノートを手に取り、私の方に差し出した。
松本「はい、これ。早速今日から書いて」
『今日から?一番最初は松本先生からじゃないんですか?』
松本「俺の分は昨日書いたからってことでよろしく」
……この人、私が交換日記を承諾することを最初から分かってたのか。
私はため息をついてノートを受け取った。
今日の嫌だったことに”先生たちと出会ったこと”って書いてやろう。
嫌がらせ半分の気持ちでそんなことを考えていると、
「明日、日記が回ってくるの楽しみしてるね」と二宮先生が黒い笑みを浮かべた。
これは、遠回しに”変なことは書くなよ”と言われてる気がする。
圧かけるの上手すぎでしょと呆れていると、櫻井先生が「氷室さん」と私の名前を呼んだ。
櫻井「自分の思いを自由に書いていいよ。でも、出来るだけ本音を書いてほしい」
『本音、ですか……』
私が一番苦手な分野だ。長らく本音なんて人に言ってないしなぁ。
しかも、よりによって
＿＿＿仕方ない。これも昨日の私が迂闊だったのが悪い。
私は”努力します”と答えてノートに視線を落とした。
『私に本音を書けって言うってことは、先生方も本音で書くんですよね?』
二宮「職員の愚痴とかうちの学校のボロさとかそういうのも書いていいなら全然書くけど」
『それほぼ悪口じゃないですか』
何で教師に愚痴を聞かされないといけないんだと思いつつ、
大人になったからと言っていいことが沢山起きるわけもないしなと察した。
相葉「もちろん、ちゃんと良いことも書くよ?」
大野「その”良いこと”が見つかればいいけどね」
相葉「も〜!ニノも大野さんも何でそんなことばっかり言うの!?」
まぁ、二宮先生たちの気持ちが分からないでもない。
何なら、交換日記を前向きに書こうとする相葉先生の方が珍しいタイプだと思う。
すると、松本先生が「氷室、この後時間ある?」と尋ねてきた。……嫌な予感がする。
続く (更新停止中)
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雨萩さくり(プロフ) - 鶯 御飴さん» ありがと!鷲御雨さんの作品も時間がある時に読んでみるね! (2月28日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 雨萩さくりさん» 読んだよ〜。次の更新も楽しみだな♪私は新作も出したしどんどん更新してます。良かったら読んでね〜♪ (2月28日 19時) (レス) @page14 id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 鶯 御飴さん» 返信遅れてごめんね💦コメントありがと!更新したよ(*´▽｀*) (2月23日 18時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 雨萩さくりさん» 更新待ってるね。頑張って！(*'▽'*) (2月22日 17時) (レス) id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 桜神さん» 久しぶり！名前変更ね、りょうかーい！ (2月6日 18時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年7月2日 15時
