１０話 ページ11
予想外の理由を述べる松本先生の言葉に理解が追い付かず、私はあんぐりと口を開けてしまった。
何か面白そうだから私に会ってみたいってどういうこと？流石にふわっとしすぎじゃない？
目をキョロキョロさせながら返事を待っていると、
私の隣に座っている二宮先生がソファーの背もたれに倒れながら「だってさぁ」と言葉を紡いだ。
二宮「真面目だと思ってた生徒が深夜にタバコとパパ活ってどこぞの漫画ですかって感じじゃん。
しかも、その現場をJがたまたま見つけるっていうのが更に面白い。
これはもう本人と対面してみるしかないでしょ」
当たり前かのように言われたけど、さっぱり意味が分からなかった。
というか、教師ってこういうときは説教するんじゃないの……？
何故か楽しそうにしている先生の笑顔に困惑した。
『ー−−私のこと、怒らないんですか？』
櫻井「もちろん、叱るよ？やってることは犯罪未遂だし、その辺は一大人としてしっかりやる。
だけど、事情を聴きもしないでただ怒るってのは正しいとは言えないでしょ」
そう口に出した後、彼はそのまま”そんな理不尽なことはしないよ”と続けた。
相葉先生も「俺らも無暗に怒りたくないしね〜」と話を繋げた。
今まで見てきた教員は、”面倒事は起こしてほしくない”という考えが強い人が多く、
少しでも悪いことをする生徒がいればガミガミ怒鳴るタイプばかりだった。
まさかの展開に目を見開いていると、松本先生が「それで？」と話を促した。
松本「何でパパ活なんてやろうと思ったんだ？小遣い稼ぎとか？」
『……まぁ、そんな感じです。お金があると、好きなものがいっぱい買えるかなと思って』
松本「ふ〜ん。なるほどね。じゃあ、もう一つの理由は？」
その質問に、私は一瞬言葉を詰まらせた。
＿＿＿正直、ごまかせると思った。
嘘は言ってないし、パパ活を始める理由って大体がそんな感じだから。
だけど、目の前の先生はまるで心の中を見透かしているかのように私を見つめた。
松本「昨日の雰囲気から察する限り、それだけが理由じゃないだろ？」
”泣きそうな顔で俺に責任がどうのとか言ってたくせに、
理由が小遣い稼ぎだけだったら逆にビックリだわ”と呆れ気味に呟く松本先生。
私は自分の瞳がゆらゆら揺れているのを感じながら、「……ホントに、それだけです」と返した。
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雨萩さくり(プロフ) - 鶯 御飴さん» ありがと!鷲御雨さんの作品も時間がある時に読んでみるね! (2月28日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 雨萩さくりさん» 読んだよ〜。次の更新も楽しみだな♪私は新作も出したしどんどん更新してます。良かったら読んでね〜♪ (2月28日 19時) (レス) @page14 id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 鶯 御飴さん» 返信遅れてごめんね💦コメントありがと!更新したよ(*´▽｀*) (2月23日 18時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 雨萩さくりさん» 更新待ってるね。頑張って！(*'▽'*) (2月22日 17時) (レス) id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - 桜神さん» 久しぶり！名前変更ね、りょうかーい！ (2月6日 18時) (レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2023年7月2日 15時
