最年少のヒロインならぬちょろインは今日も奮闘中！【苺】２ (ページ12)

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謎の気遣いとお兄ちゃんへの謝罪＆お礼ページ12

『ありがとね、ころちゃん』

ころん「え？僕何もしていないよ？」

ころちゃんは不思議そうな顔で私を見つめた。

『簡易ベッドで寝かせといてもよかったのに、自分のベット貸してくれたでしょ？

　それって、ころちゃんの優しさだと思うんだよね。

　だから、ころちゃんにもありがとうっていうのは当たり前でしょ？』

ころちゃんの顔が若干赤くなった。おぉ、照れてるなぁ。

ころん「まぁ、僕優しいからね」

分かりやすくツンデレを見せるころちゃん。

ころちゃんはスマホをいじりだした。

ころん「今からウー〇ーイーツ頼むけど、なんかいる？」

『今所持金ギリギリだからいいや』

お金自体はあるんだけど、急遽開催された打ち上げ会だったからあまりお金を持っていなかった。

ころん「僕が出すよ」

私は一瞬固まった。こ、ころちゃんが出す・・・？

『ころちゃんが出してくれるなんて珍しい！』

ころん「なんでだよｗあめちゃんと出掛けるときはいつも僕が奢ってるだろｗｗ」

冗談です。いつもころちゃんにはお世話になっております。

『すとぷりメンバーって私がお金出すの嫌がるよね』

私も奢られてばかりは嫌だから、子供組とかは押し切って自分でお金出せるときもある。

でも大人組は引き下がらないどころか、逆にまるめ込んでくるからもう何も言えないんだよね。

ころん「あめちゃんが学生っていうのもあるけど、

　なんか”あめちゃん”にお金出させるの気が引けるんよねｗ」

『なんで！？』

別にお金持ってないわけじゃないし、生々しい話すると何千万っていう単位で稼いでるよ！？

あめちゃん意外とお金持ちよ！？

何回もこういうお話をしてるのに、メンバーは粘り強く奢ろうとしてくれる。

ありがたいけどね？ずっと奢られるのはこっちの気が引けるよ？

そういえばこの前るぅちゃんと飲食店に入ったときプチ喧嘩したなぁ(笑)

るぅちゃんが奢るか二人で割り勘にするか言い争っていたら、近くにいた他のお客さんに笑われた。

るぅちゃんいわく、「年上として、男として、年下の女の子にお金を出させたくない」らしい。

プライドが許さないのだとか。

結局、ころちゃんが朝ごはん代を出してくれた。食べ終わってから少し雑談して、

ころちゃん家を出て家に帰った。

ー－－その夜。ななジェルに謝罪とお礼を述べるあめの声と、電話越しで優しい声で笑う

ななジェルの声が八神家に響いた。