true end. |knmc ページ4
「…ごめんなさい」
終わるわけないしもちさんがなんもなければいいと思いながら思ってもいない言葉を吐く。迷惑かけたくないし。一人暮らししてるから親にはバレてないのが幸い。
「…ねぇ、いい加減なんとか言いなさいよ？」
ﾊﾞｼｬｯ
「…ぇ？」
うずくまる私にかけられる水。冷たい。今まで無かったことに驚きと恐怖。明日は何されるのか。
「何その間抜けズラ、ウケるんだけどっ」
「ださ〜〜〜」
キャッキャと笑う目の前の女の子たち。なんだこの人たち、怖い。
だけど急に何故かその笑い声が止まって。
「ちょっ、刀也くん！？これは違くて…っ」
刀也、という言葉で顔をあげる。
そこにはもちさんがいて。
「…何が違うんですか？」
「いや、その…っ」
「…行こ」
「うちらはなんも知らないよ、勝手に水被ってるだけ」
さっきまでいた女の子たちが去っていき。
「…その、ごめんなさい、気付けなくて」
「わたしは、大丈夫だから。もちさんは、っなんも…されてない…っ？」
「こんな時まで人の心配するなんて翡翠さんは優しすぎますよ？」
「…っ」
優しい、なんて言葉いつぶりだ。ここ最近ぶすだのクズだのバカしか言われてない。それに涙が出そうになる。
「とりあえず、行きませんか？ほらその、着替えとかしてあったまった方がいいですよ」
そう言って彼が手を差し伸べてきた。
私はその手を掴もうと手を伸ばし、
伸ばせなかった。
しゃがんだ足は震え、立てそうもない。
目の前に私を救ってくれた好きな人がいるのに、私の手は震えるだけ。
怖い。恐い。信じても良いのか？もちさんはあの人たちとは違う。それは分かってるはずなのに、怖くて仕方ない。苦しい。わかんない。なぜこんな気持ちなのか。だけど今、不信感というものを持ってしまっていることに気づいた。
「…っごめ」
んなさいを言い終える前に目の前が真っ暗になる。何が起きたのか分からなかった。
「…怖いんですよね、ごめんなさい僕のせいで」
頭上から声が降ってくる。
ああ、私今抱きしめられてる。久しぶりに感じた人のあったかさ。もちさんに抱きしめられたことなんてなかったのに。
「好きなだけ泣いてください。全部俺が受け止めます」
その言葉で涙のダムが崩壊し、安心なのか恐怖なのかわからない涙を流した。
そして彼は私の頭を撫でながらこう言った。
「今度は俺が翡翠を守ります、だからもう一度やり直しませんか」
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お米(プロフ) - (°д°)ﾎﾟｶﾝさん» 遅くなりすみません！ありがとうございます！ちゃんと読めました！！ (2022年10月26日 21時) (
レス) @page3 id: 951a0df5c4 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - Hinaさん» 好きと言っていただけてとっても嬉しいです…！またリクエストありがとうございます！遅くなってしまうかもしれませんが書きますね！ (2022年9月26日 19時) (レス) id: 2a01933ca8 (このIDを非表示/違反報告)
Hina - 凄く…好きです……あの、ほんとに出来たらでいいんですが、Chapter:4とChapter:5でysrさん、orb•ebnsさん、skngさんって出来ますかね……？(リクエスト多くて申し訳ない💦) (2022年9月22日 15時) (レス) id: 66b5211ad3 (このIDを非表示/違反報告)
(°д°)ﾎﾟｶﾝ - お米さん» 作者さんではないんですけど…私は最初は822って打ってたんですけど読めなかったので0822と打ってみたら読めました。もしこれも試していたならすみません…。 (2022年8月17日 20時) (レス) @page45 id: 455b891510 (このIDを非表示/違反報告)
お米(プロフ) - とても読みやすくて気に入ってます！「真実は」の続編が見たく、privatterで作品に記載されている通りにパスワードを入れてみたのですがいろんな方法で何回試しても開けません。どうしたら見れますかね…？ (2022年8月12日 22時) (レス) @page3 id: 951a0df5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2021年11月23日 10時
