気付いてた |kne ページ28
「ぅ…」
待って、なんか目眩するんだけど。4階から1階って意外と遠い。
3階から2階の階段を降りる時、踏み出した足に力が入らなくて階段から落ちる＿＿＿ちゃんと手すりつかまってたはずなのに、ってん？
私の体が地面に打ちつけられることはなかった。
「か、かかか叶くん？？なんで」
叶くんが後ろから階段から落ちそうな私を抱きしめていた。
「いやあ、ちょっと心配になっちゃって来てみたらこれよ」
叶くんは私を離す。
体温5倍くらいになった気分。
「じゅ、授業は？」
「ん？そんなことより保健室行こ？はやく休みなよ」
「大丈夫だから、授業戻りなよ」
と言いながら立ち上がろうとする。
ま、待って足に力入らないってゆーかふわふわして立てない。手すりを握る手に力を込めているのに、身体が重い。
「ねえ、言ってること間違ってない？」
「そう言う時は"たすけて"って言うんだよ？」
「…た、たすけ、て叶く」
「よくできました」
はい、と背中を向けられる。
え、おんぶは聞いてない。助けてとは言ったもののそんなことされたのをほかの女子に知られたら間違いなく終わる。それに私、重いし。
「い、いいよやっぱ自分で歩くから」
ふわふわとした頭のまま再度立ち上がることを試みる。
「もーう。聞き分けの悪い子なんだから！」
「…え？」
突然体がふわぁと浮く。そこで今、お姫様抱っこをされていることに気付く。
「ま、まって重いから私、下ろして…っ」
「一人で歩けないのに下ろしてもねぇ」
う、なんか頭痛と恥ずかしさで目を閉じた。そこからは記憶がない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…ん、起きた？」
なんて顔を覗き込む叶くん。
「ど、して」
寝てたから結構時間経ってるはずなのにどうして授業に帰ってないの？それに、どうして右手があったかいの？期待、しちゃっていいの？勘違いさせないでよ。頭痛が少し治ったからかいろんな思考がとぶ。
「ん〜？どうしてだと思う？」
にこ、と笑う叶くん。
「心配してくれたんだね、優しい」
きっと淡い期待なんて抱いてしまってはいけない。だから優しさなんだろうと決めつける。
「ぶぶー！残念。答えは、」
叶くんの顔が近づいてきて、小さいリップ音がする。
「…わかってくれた？私なんかありえないなんて思ってたでしょ」
「いつも僕のために可愛いとこ見せようと頑張るAちゃん、好きだよ」
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お米(プロフ) - (°д°)ﾎﾟｶﾝさん» 遅くなりすみません！ありがとうございます！ちゃんと読めました！！ (2022年10月26日 21時) (
レス) @page3 id: 951a0df5c4 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - Hinaさん» 好きと言っていただけてとっても嬉しいです…！またリクエストありがとうございます！遅くなってしまうかもしれませんが書きますね！ (2022年9月26日 19時) (レス) id: 2a01933ca8 (このIDを非表示/違反報告)
Hina - 凄く…好きです……あの、ほんとに出来たらでいいんですが、Chapter:4とChapter:5でysrさん、orb•ebnsさん、skngさんって出来ますかね……？(リクエスト多くて申し訳ない💦) (2022年9月22日 15時) (レス) id: 66b5211ad3 (このIDを非表示/違反報告)
(°д°)ﾎﾟｶﾝ - お米さん» 作者さんではないんですけど…私は最初は822って打ってたんですけど読めなかったので0822と打ってみたら読めました。もしこれも試していたならすみません…。 (2022年8月17日 20時) (レス) @page45 id: 455b891510 (このIDを非表示/違反報告)
お米(プロフ) - とても読みやすくて気に入ってます！「真実は」の続編が見たく、privatterで作品に記載されている通りにパスワードを入れてみたのですがいろんな方法で何回試しても開けません。どうしたら見れますかね…？ (2022年8月12日 22時) (レス) @page3 id: 951a0df5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2021年11月23日 10時
