君のため |axia ページ25
「ねえ、一緒に死のう、って言ったらアクシアは死んでくれる?」
ゲームをしているアクシアに問いかける。
「えぇ?!急な質問だねぇ」
わりと、カマをかけたと思う。
「んー、まだAとやりたいことたくさんあるしなぁ」
「それに俺、未来に期待したいし?」
「Aが今なんか悩んでることあるんかもしれんけど、きっと未来のAを笑顔にさせる自信あるから、そこんとこよろしく」
そう言ってまたゲームに向かう。
「…ぁ」
思わず視界がぼやけそうになるが慌てて抑える。
私、アクシアといて良かった。
なんていい彼氏なのだろう。
それと同時に、こんな私がアクシアといてもいいのか?という疑念に駆られる。
「なにその辛気臭い顔、笑ってよ〜」
コントローラをカタン、と置いて無理やりほっぺを上げてくる。
その手にぽた、と雫が落ちて。
「…え、待ってごめん、ごめん痛かった?」
心配そうに声をかけられる。
「ごめ、泣くつもり、じゃ…っ」
その涙を指で掬われる。
「…それだけ頑張ったってことよ」
優しく頭を撫でられる。
でも、でも。
「あ、くしあと一緒にいて、いいん、かなって、私なんて、いいとこなくて…っ、迷惑ばっか、かけて…悩みごとあるのに…なん、も話せないし、っ」
「話そう話そうって思ってる、のに、怖くて…っ嫌われそうで、っ」
「離れていきそうで…っ、あくし、あは、も、っともっと大変な悩み抱えてるかもしれないの、にっ」
うんうん、と言いながらぎゅっと抱きしめてくる。
「そっか、そっか…」
「言ってくれなくても、言いたいときに聞くし、離れるなんてもってのほか。Aがすきだからね」
「泣きたいときに泣けばいいって」
「これからもAのこと、支えるから」
「っあ、りが、と…」
不安はまだ残ってはいるけれど。
この人がいるから、私はまだ、生きていようかな、って思うんです。
_______
ちかさんリクエストありがとうございました!
アクシアがコテコテのイケメンみたいな感じになっちゃった…あとパタ姐もだけど口調似てないかもです解釈不一致だったらごめんなさい…
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お米(プロフ) - (°д°)ポカンさん» 遅くなりすみません!ありがとうございます!ちゃんと読めました!! (2022年10月26日 21時) (レス) @page3 id: 951a0df5c4 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - Hinaさん» 好きと言っていただけてとっても嬉しいです…!またリクエストありがとうございます!遅くなってしまうかもしれませんが書きますね! (2022年9月26日 19時) (レス) id: 2a01933ca8 (このIDを非表示/違反報告)
Hina - 凄く…好きです……あの、ほんとに出来たらでいいんですが、Chapter:4とChapter:5でysrさん、orb•ebnsさん、skngさんって出来ますかね……?(リクエスト多くて申し訳ない💦) (2022年9月22日 15時) (レス) id: 66b5211ad3 (このIDを非表示/違反報告)
(°д°)ポカン - お米さん» 作者さんではないんですけど…私は最初は822って打ってたんですけど読めなかったので0822と打ってみたら読めました。もしこれも試していたならすみません…。 (2022年8月17日 20時) (レス) @page45 id: 455b891510 (このIDを非表示/違反報告)
お米(プロフ) - とても読みやすくて気に入ってます!「真実は」の続編が見たく、privatterで作品に記載されている通りにパスワードを入れてみたのですがいろんな方法で何回試しても開けません。どうしたら見れますかね…? (2022年8月12日 22時) (レス) @page3 id: 951a0df5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠 | 作成日時:2021年11月23日 10時