不協和音 (ページ5)

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迅「んっ、···」

匠海「迅、大丈夫か？」

迅「え？なにが？」

匠海「気づいてないかぁ。

あのな······完ぺきにお熱でとるで。

一応大夢さんには連絡入れていたけど、まだ帰ってこれん

みたいで···

おれもまだ残らんといかんから、···

迅はどうしたい？」

迅「フェンくん···」

匠海「フェンくん？···あ！大夢さんの同期の方な。

おっけ。連絡先とかわかる？」

迅「大夢くんに言えば多分わかる···」

匠海「りょーかい。ちょっと待っててな。」

目が覚めたのは、あれから2時間が経った頃で。

なぜだか起きる前よりも体調がおかしかった。

どうやら熱があるらしくて、誰が迎えに来るかが問題

だったらしい。

誰がいいかと聞かれて、とっさに出てきたのは

大夢くんの同期のフェンくんだった。

僕の記憶が正しければ、たしか今日は夜勤だったはず。

もしだめだったら洸人くんとかでもいいし。

匠海「フェンファンさん、迎えにこれるって言っとったで。

ただ、家からだと車で来ても30分ぐらいはかかるらしいから、

寝れる内にはよ寝とき。

来たら起こしたるから。」

迅「ん、···おやすみなさいぃ···」

匠海「はい、おやすみ〜。」

たくみんの声は、どこか心地よくて。

なんて思っていた時にはすでにねていた。