不協和音 (ページ4)

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迅「ふぅ～···」

匠海「落ち着いてよかったなぁ。」

迅「たくみんせんせ、」

匠海「なに〜？」

迅「ぁりがとぉ···」

匠海「いえいえ。笑」

　あのあと、保健室で3回吸入して、3度目でようやく治まった。

3回を越えたらお迎えって言われてたから、

ギリギリで落ち着いてホントに良かったよ。

まあ、シャトランを満足行くまでできなかったのは悔しかったけど、

病院に行って採血されることのほうが断然嫌だったもんね。

不幸中の幸い、ってところだよね。

理人「迅〜、大丈夫か〜？」

威尊「タオルと着替え、ここ置いとくからね。」

迅「2人共、ありがとぉ。」

理人「いや、それはいいんだけどな？

俺達が聞きたいことはそれじゃないんよ。」

威尊「あのあとさ、吸入何回ぐらいやったん？」

匠海「早退ギリギリの3回やで〜。」

理人「おぉー、よかったやん。お迎えコールなくて。」

威尊「ほんとにね。···でもさ、このまま行ったら

いつもと同じ結果になるんじゃない？」

匠海「たける〜···汗」

理人「発作起こして、疲れて、お熱出して、

泣き喚きながらお迎えコース！」

匠海「···もう好きにしーや。」

　授業終了のチャイムの5分後にたけちーとりーくんが
来てくれた。

来てくれてすごく嬉しいのに、発作が特有の疲れで
話せる余裕が微塵もなかった。

2人とたくみん先生が何かを話してたけど···

徐々にその声が聞こえなくなって。

全く聞こえなくなったときには既に、

____________眠っていた。