不協和音 (ページ3)

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柾哉「理人頑張れ！歩くな！

威尊はこのまま頑張れば、自己記録更新できるよ〜。

みんな無理のない程度にしろよ〜。」

シャトラン、終盤まで来ました。

たけちーは相変わらず70回を越えても余裕そうに走ってる。

りーくんはなんやかんや言いながらも残ってるし。

僕はといえば、たけちーの後にぴったりくっついてるよ〜

やっぱり走るのは久しぶりなのもあるけど楽しいし、すごく嬉しい。

だからこのまま走り続けてたけちーに勝ちたかったけど···

迅「ﾊｧﾊｧ……ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ」

90回を回ったところで咳が出てきた。

ちょっと苦しい気がするけど、まだ止まりたくない。

ここまで来たんだから、たけちーには絶対に勝ちたい。

それに、体育が出来ることの喜びやは、僕が一番知ってるから。

でも······

迅「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

柾哉「迅？大丈夫？」

迅「へーきｹﾎｯｹﾞﾎｯだょｹﾞﾎｯ」

匠海「全然大丈夫じゃないやろ···

おんぶしたげるから、はよ背中のり。

悪いけど、これはもう諦めて、保健室強制連行な。」

迅「ｯ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ、ｺﾎｯ」

またいつものパターンだ。

限界まで黙って、結局たくみん先生におぶられて

保健室まで行かされる。

たくさんの業務があって忙しいはずなのに、

僕が発作を起こすたびに吸入を手伝ってくれて。

ほんとにいつも、迷惑掛けっぱなしじゃん···。