二人のお家 (ページ4)

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「この起こし方やめようよ～……心臓に悪い……。」

「起きないからだよ。ていうか本当に部屋に何隠してるの？」

内緒～と間延びした声で返して、起き上がる佐久間。
もそもそと着替えて、洗面所へ向かう。
宮舘はキッチンへ戻って朝食をテーブルへ移す。
席に座って少しすると、佐久間もダイニングへ入ってきた。

「お、和食だ！」

「典型的なこれぞ朝御飯！って感じにしてみた。」

「教科書とかで見る朝御飯だ！」

「そうそう。」

宮舘の向かいに佐久間が座るのを待って、二人で手を合わせる。

「いただきます！」

「いただきます。」

朝食の感想を言ったり、今日の仕事の予定を確認したり。
たわいもない話もしながら、食べ進める。
そして。

「ご馳走様でした。」

「ご馳走様でした！今日も美味しかった！」

「ふふ、お粗末様でした。」

朝から元気な佐久間と、朝から美しい宮舘。
これが、二人の一日の始まりだ。