二人のお家 (ページ3)

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朝のお話ページ3

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宮舘の朝は早い。
アラームの音は最小に、隣のベッドで眠る存在を起こさない様に。
まぁアラーム程度で起きてくれる人でもないのだが。

寝起きの良い宮舘は、アラームを止めて二、三度瞬いてすっと起きる。
佐久間と暮らす様になってからもバスローブスタイルは変わらない。

起きて、シャワーを浴びて、身形を整えたら朝食を作る。
二階にある寝室から、一階にある浴室、そしてキッチンへ。
今日は和食。
味噌汁と鮭、白ご飯。
それから漬物とサラダ。
二人分作るのも手馴れたもので、さくさくとテンポ良く作っていく。
朝食を作り終えたら、ペット達の世話を終わらせる。
ほんの少しペット達と戯れたら、漸く未だ夢の中にいる彼を起こしにいくのだ。

寝室のカーテンを勢い良く開ける。
太陽の眩しい灯りが室内を照らした。
光に照らされた佐久間はもぞもぞとベッドの上で蠢いて、その光を遮ろうと布団を頭まで被ってしまう。
宮舘はそんな佐久間から布団を剥ぎ取って、声を掛ける。

「大介、朝。」

「んんー……。」

「起きて。朝御飯冷めちゃうから。」

ゆさゆさと佐久間の身体を揺さぶる。
暫く唸っていたが、起きないなら佐久間の部屋勝手に掃除しちゃおうかなという宮舘の脅しで、慌てて起き上がった。

「やめて！入んないで！！」

「はいおはよう。入らないから安心して。」