二人のお家 (ページ1)

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はじまり、はじまりページ1

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良い天気だった。
燦々と太陽が地を照らす。

洗濯物を取り込みながら、宮舘は瞳を閉じてその暖かさを受け入れる。
はたはたと風に揺れる洗濯物から、柔軟剤の香りが舞う。
嗅ぎ慣れている筈なのに、鼻を通るそれは何よりも柔らかい。

洗いたての洗濯物って、なんでこんなに良い香りなんだろう。

ふわふわのタオルに、そっと鼻を埋める。
すぅと吸い込めば優しい香りに包まれる。

あったかくて、気持ち良い。

残っている洗濯物も取り込んで、ベランダを後にする。
このまま扉を閉めるのはちょっと勿体無いと思った宮舘は、網戸だけを閉めることにした。
気持ちの良い風と暖かな日差しを背に浴びながら、洗濯物を畳んでいく。

「涼太ー？」

と、階下から自分の名を呼ぶ声がして、宮舘は手を止め返事をした。

「何ー？」

「どこー！」

「二階ー。」

そう答えると、駆け足で階段を上がってくる音が聞こえた。
宮舘は再び洗濯物を畳み始める。
どうせなら、もう時期ここに飛び込んで来るだろうアイツにも手伝わせようと考える。

男の二人暮らしだ。
いつもなら大した量にはならないから一人で構わないが、仲間達が泊まっていった次の日はそうもいかない。
人手はあればある程良い。