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「辛い、かもしれないです」
飛鳥「辛いのを話せる子いる?」
「いないですね、」
飛鳥「1人か2人、話せる子いたらきっと少しだけかもしれないけど楽になるよ」
齋藤さんは想像していた話し方よりも暖かい話し方をされる。
飛鳥「あ、いやもちろん私誰とも仲良くしない主義なんでって感じなら全然いいんだけど」
どうしたらみんなと話せるんだろうという最近の悩みを見透かされたような気がして固まっていたら、戸惑ったようにフォローを入れてくれた。
「そんなことないです」
飛鳥「ならさ、話しかけてみようよ。ほら大園ちゃんとかいいじゃん」
なんだか嬉しそうに笑う齋藤さん。なんで私に話しかけてくれたんだろう。
そういえば先輩方への挨拶の時も、色んな先輩に囲まれ終わって1人になったタイミングで話しかけてくれた。
子役出身ということで気にかけてくれているんだろうか。
「大園さんは、気になるんですけど仲良くなれるか不安で。私山下さんが気になってます」
飛鳥「なら山下ちゃん!」
「頑張ってみます」
飛鳥「是非是非。私もういかなきゃだから今度また話そうね」
さささーと後ろで手を組んで歩いて行った。どちらかというと小走り。
加入が決まってから映像で見た乃木坂の飛鳥さんはなんか違うイメージだった。
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作者名:yurima | 作成日時:2024年2月6日 23時