5_asuka side ページ5
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工事中収録終わりに三期生が今日挨拶に来るらしい。インパクトの強い2人が暫定センターらしい。という噂を聞いてた。
「小川Aです。高校2年生の16歳、東京都出身です。これから、乃木坂46の看板に恥ずかしくない人間になれるよう頑張りますのでよろしくお願いします。」
他のみんなが泣きながら一生懸命言葉を紡いだ挨拶をする中、1人異質な挨拶。元子役。しかも国民の孫。
中学卒業とともに芸能界を引退してたはずなのに、まるでここにいるのが当然のような顔をして爽やかに挨拶した。
最初からこの完成度ではファンの中で賛否が分かれてしまうのもわかる気がする。
桃子「高校2年生、」
桃子「17歳の、大園桃子です」
そんな元国民的子役の次の人は辿々しいにも程がある。気を失ってしまうんじゃないかってぐらい動揺してる。
ほんとにこの人がアイドルをできるのか。
でもこんな不思議な2人が暫定センターらしい。
13人って奇数でセンターが作りやすい人数なのに、ダブルセンター。
批判も人一倍多いらしいこの2人。2人とも好きな人は好きだろうし、嫌な人はとことん嫌だろう。きっと山下さんとか与田さんは万人受けするタイプだ。
一つ気になったのは、初々しい13人の中で明らかに1人浮いてる小川さん。
圧倒的な見た目の完成度もあるけど、どう考えても誰とも仲良くなれてない空気を感じる。
なんか、似てるのかもしれない。
飛鳥「小川さん、よろしくね」
一人近づいていくと小川さんは特に驚きもせずによろしくお願いしますと返してきた。
周りにいる子たちは憧れのメンバーが近づいてきて号泣してるのに、この子は表情ひとつ変えない。
子役をしてた分、アイドルなんかに動揺しないのか、乃木坂というものを知らずに加入したのか、
ただまだそれは聞けるほどの距離感ではない。
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作者名:yurima | 作成日時:2024年2月6日 23時