34 ページ34
.
桃子「やばい、」
「やばいね。呼吸しよ。呼吸」
桃子「うん」
初めてセンターとして立つツアーの公演。
受け入れてもらえるだろうか。
逃げ水のイントロでうぉー!っていって貰えるかな。
麻衣「2人だけで緊張しないよ!」
円陣が終わって最初の位置に着いて2人で深呼吸をしまくってた私たちのところに白石さんと西野さんが来てくださった。
七瀬「みんないるから、ね」
おふたりが私たちの上がりまくった肩をさすってくださる。桃子の目がうるうるしてて、白石さんが泣かないよっていつものやりとりしてる。
未央奈「大丈夫だよ〜」
飛鳥「なんとかなるから」
未央奈さんと飛鳥さんも来てくれた。飛鳥さんはちょっと笑ってる。
overtureが始まって、もう扉が開くまでのカウントダウンが始まってる。
桃子「やばいよー」
麻衣「間違えてもいいからね」
「頑張ります」
未央奈「Aちゃんめっちゃ顔色悪いけど、大丈夫なんだよね?」
飛鳥「いつものことらしいから」
未央奈さんが頭を撫でながら心配してくれて、なんか嬉しい。
西野さんと白石さんとはあまりお話しできていないけど、未央奈さんと飛鳥さんとはお話しする機会が多くて少しずつ距離を縮められてるような気がする。
飛鳥「そろそろ私たちも自分の位置行かなきゃだから」
「はい。ありがとうございます」
4人がそれぞれの位置に戻っていって、真ん中の扉の前に桃子と私のふたりぼっち。
「頑張ろう」
桃子「うん」
私みたいな初々しさのないやつがお披露目センターなんて申し訳ない。
だけど、選ばれてしまったからにはここで頑張るしかない。
三期からのセンターがこの2人でよかったって思ってもらわないといけない。
「桃子、行こう」
.
455人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yurima | 作成日時:2024年2月6日 23時