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33_asuka side ページ33

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「みんな地獄落ちちゃえです」




飛鳥「こわ」




「酷いこと言ってくる人にはそう思っていいんだよって衛藤さんが」




飛鳥「言いそうだわ」






小川さんがいろんなことに悩んでるのはわかってるけど、本人が話したいと思わないならほっとこうって無責任に考えてる私だから、みさみさみたいな話を聞ける人が気づいてくれてよかった。


小川さんの憧れの先輩でもあるし。


私は一緒にいることはできます系先輩でいかせてもらおう。






「私進学目指します」




飛鳥「そうなんだ」




「いい成績とれたらですけど」





お腹すいたと同じテンションで結構大切なこと言ってくる。


小川さんが転校せずに学校に通ってるっていうのは知ってる。
そこが学校なんてほとんど知らない私でも知ってる進学校っていうのも知ってる。





「でもこれは、乃木坂に全てをかける勇気がない私の弱さなので、」




飛鳥「何みんなが通信だから?」




「はい。美月は進学っていう選択肢は乃木坂に入った瞬間に消えたって」




飛鳥「アイドルは全てをかけなきゃいけないなんてルールないし。あなたが慶應通ってるってみんな知ってるし」




「私は乃木坂にいる自分を好きになれますかね」




飛鳥「そんなのわかんないよ」





私からアイドルを取ったら何もない。

自分が一番わかってる。


それは結構きつい。こんなきつい思いをしなくて済むなら、全てをかけるなんてしなくていいと思う。






「いつか乃木坂に入れてよかったって思えたら、言いに行きますね」




飛鳥「待ってないけど、楽しみにはしとく」




「はい」





私の肩に乗ったままの頭は小さくて、この頭で勉強なんてできるのかなって心配になる。


乃木坂のセンターと学業の両立はできるのかな。


この人は、乃木坂に来てよかったって思ってくれるのかな。
小川さんの人生の中の楽しい時間として思い出される場所になれるのかな。



私にはわからない。







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作者名:yurima | 作成日時:2024年2月6日 23時

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