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言ってる事の意味がわからない。頭がぐちゃぐちゃだ。
大学に行くのはたとえアイドルでも人としての立派な権利だと思うし、私になんのメリットもないじゃん、
今野「こんな条件を出すぐらい、小川はこれからの乃木坂のキーマンなんだ」
留年を一度もせずに大学卒業まであと4年半。
アイドルの4年半が分からない。2月に卒業された橋本奈々未さんが5年半の活動期間だった。
私はそんなにできるだろうか。わかんない。
今野「その圧倒的な知名度を乃木坂に貸してほしい」
今野さんが頭を下げた。
知名度があるだけ味方も敵も多い厄介なものとずっと思ってきた。でも大人たちはこの知名度が欲しいのか。
私に直接的なメリットはない。でも私が自分の意思で受けたオーディションから始まった話。
「わかりました。大学卒業まで乃木坂にいます」
今野「ありがとう」
「こちらこそよろしくお願いします」
これから先乃木坂にいる自分を認めてあげられるようになるかもしれない。そうしたら乃木坂から離れることを拒むようになるかもしれない。
どうなるかは何にも分からないけど、大学を卒業するまでここで頑張るしかない事が今決まった。
今野「ということで、、オファーが来てる」
ということでの繋がりはよくわからないけど、机に鎮座してた二冊が差し出される。
ペラペラめくったら、前にお世話になった監督と、引退する時に小川A主演の作品考えてるからやりたくなったら偉い人使って教えてねと言ってくれた脚本家さん。
今野「2人とも絶対小川がいいと話してるらしい」
「こっちの映画8月にクランクインって書いてありますけど」
今野「なんかバタバタしてたらここまで伝えられずに」
企画書をペラペラめくってざっと内容を確認すれば、是枝監督の作品は相変わらず重厚なテーマ。
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作者名：yurima | 作成日時：2024年2月6日 23時
