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7月が始まった。初めてのツアーが始まる。

円陣の後に梅と今回も顔色悪い話をしてから、目の前のカーテンが開くのをみんなで並んで待つ。



三番目の風でライブが始まる。神宮という乃木坂にとって大切な会場で三期生だけでの開幕。


初めてライブの構成を聞いた時はバカなんじゃないかと思った。でもこの1年三期生が経験して成長したことを見てもらうには絶好の機会なんだと気づいた。自分が成長できたのかのかは分からないけど、周りのみんなはびっくりするぐらい成長してる。


昨日決まったコーラスが始まると会場がザワザワするのがわかる。





カーテンが開いて五歩くらい前に進んで、会場を見渡すと広すぎて心臓がキュッてなる。野外ってすごい。


今回のツアーで最初で最後のセンターとしてじゃなく立つ公演。
ここで感じたこと、大切にまもっていきたい。


小川Aのタオルを掲げてる人を見つけた。嬉しい。心がふわっと軽くなったような気がする。






桃子「行くぞー!」




「神宮ー!」







_「三番目の風になろう」




_「今までとは違う向きに吹き抜けろ!」







三期生ブロックの最後の曲は思い出ファースト。披露するたびに私今アイドルしてるんだなぁって思う。





美月「私たち三期生の成長した姿をちゃんとお見せできたでしょうか。まだまだ私たちには大きすぎる会場ですが、こんな機会をいただけて本当に光栄です。ありがとうございました」





隣の美月が両手でマイクを持って一生懸命話した。






「私たち13人はまだまだ未熟ですが、乃木坂46のメンバーとして強くなろうとしています。今回の経験でもっと成長して、先輩方に少しでも近づけるように頑張ります。ありがとうございました」






私の番。先輩方には何も追いつけないけど、ここにいる人たちは乃木坂46が見たくてお金を払ってる。その人たちをがっかりさせることだけはしたくない。


乃木坂46ですと胸を張れる13人でいたい。












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作者名:yurima | 作成日時:2024年2月6日 23時

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