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記者会見が始まって私が会場に入れば、記者たちの間にざわめきが起きた。





「よろしくお願いします」





私の一言と共に視界に映るカメラたちのフラッシュが炊かれる。


あぁ、また、この世界に来たんだ。






「小川Aです。高校2年生の16歳です。東京都から来ました。私は小さい頃からトランペットを習っているので、どこかで披露できるように頑張ります。これから乃木坂46にとって必要だと言ってもらえる存在になれるように精一杯努力するので、応援していただけたら嬉しいです。」





久保さんの自己紹介が終わって私の番が終わった。司会者の方は私のことも何も特別扱いしないでくれる。始まる前に「え、あの小川Aさん!?」って驚かれたけど。


ただカメラはそんなに優しくなくて、私の番だけフラッシュの数が多くなって申し訳なく感じてしまう。

まだ私はこのフラッシュの多さを武器にできるほど強くない。







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作者名:yurima | 作成日時:2024年2月6日 23時

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