55.1等クジの行方 ページ6
「栗林さん！それ本当なの？！」
「当たってから、やっぱりウソでした〜ってのはナシだからね！」
花「皆さん、ご心配なく。ちゃんと店長にも了承を得てますから。
ね？店長」
YH「えぇ。こんなことが1等になるのかどうか分かりませんが(笑)」
「なるわよ！充分、1等の価値があるわ！」
「二人っきりってことは、誰にも邪魔されずに一緒に
過ごせるってことよね？」
花「はい(笑)むしろ、それ以外の人は二人の邪魔はしないで頂きたいですね。
せっかくの1等の醍醐味がなくなりますから」
「俄然やる気が出てきたわね！」
「誰が当たっても恨みっこなしよ！」
・・・。
ユノも了承してるですって・・？
二人っきりで過ごす上に、他の人は邪魔しちゃいけないだなんて。
ユノも花ちゃんも、一体何を考えてるの？
花「Aさん・・」
困惑している私の元へ、スーッと花ちゃんが近寄り
小声で話しかけてきた。
A「花ちゃん、一体どういうつもり？！いくらなんでも
これはやり過ぎでしょ！！！」
花「ちょっと、冷静に・・」
A「何が冷静によ！ひどいよ！こんなことするなんて・・」
この中にいる誰かが、この後ユノと過ごすんだって思ったら
悲しくてムカついて、思わず涙が出そうになった。
花「な、泣かないで下さいよ〜〜」
A「うるさい！」
花「あのですね、これにはちゃんと裏があるんですよ。いいですか？
例の1等のくじ、Aさんが引くようになってますから安心して下さい」
A「え・・・？」
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2014年11月26日 2時
