95.こんな所でボロが･･･ ページ48
YH「もう一度、言うよ？僕と結婚して下さい、千代田Aさん」
なんだかもう涙で視界がぼやけて
ユノの顔なんか全然ちゃんと見えなくて・・。
返事をしようにも泣きすぎて喉がギュッとなってるから
うっうっ・・って声しか出ないという情けない有り様。
とりあえず、コクコクと首を縦に振るのが精一杯だった。
YH「あははっ。よし♪いい返事(笑)」
満足そうな顔をして、私の身体をゆっくりと包み込むユノ。
私、この手にずっと守られていてもいいの？
一生、そばにいさせてもらえるの？
そんな私の不安が伝わったのか、ユノがふいに
私の顎をスッと持ち上げ、優しく囁いた。
YH「ずっと一緒だから。もう何も心配するな」
そしてそのまま、私の小さな口にチュッとキスを・・。
A「んぅっ・・！ダメだよ！動物と軽々しく
キスしちゃいけないんだよ！！」
YH「Aは、ウサギだけどウサギじゃないもん」
A「そうかもしれないけど・・！」
YH「あれ？このやり取り、なんか懐かしいな・・。
僕がまだピョン吉の姿をしていた頃、同じような・・」
A「え？あれって・・夢だったんじゃ・・・」
YH「あっ！！！」
急にユノが、しまった！という気まずい表情をした。
あの時、夢の中でピョン吉が人間になって
それで私にキスをしてきて・・。
A「・・って、ちょっと待って！え？あれって、まさか現実？！」
YH「な、何のことかな・・」
A「裸の男にキスされたのって・・夢じゃなくて・・・」
YH「・・・」
ちょっと、ユノさん？
額から流れてるその汗は、温泉のせいだけじゃないですよね？！(怒)
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2014年11月26日 2時
