94.シアワセのカタチ ページ47
YH「幸せってさ、人それぞれ違うものなんじゃないの？」
A「・・・」
YH「僕の幸せは、僕が心で感じることだよ？Aと居られることこそが
僕の一番の幸せだって言っても、それでもまだ僕の気持ちを締め出すの・・？」
A「だって・・普通じゃ有り得ないもの」
YH「普通が何だよ。僕だって普通じゃなかったのに
Aは、受け入れてくれただろ？それと同じことだよ」
A「でも・・」
YH「お願いだから、そうやって一人で抱え込まないで・・。
僕が一生、Aを守るから。たとえどんな姿でも構わない。
だって、それが僕の幸せの形だもん」
A「ふぇっ・・。ユ・・ノぉ・・・」
あまりにもユノがストレートな想いをぶつけてくるもんだから
もう胸がいっぱいで、涙が次から次へと絶え間なく溢れてくる。
そんな私を、ただ愛おしそうに見つめながら
ユノが言葉を続けた。
YH「今日、紅葉の中でキスした時」
A「ぅんっ・・」
YH「やっぱりAなんだよなぁって言った意味。教えてあげるよ」
黙ってコクンとうなずく私。
YH「それはね、僕が一生一緒に居たいと心から思うのは
やっぱりAなんだよなって、そういう意味だよ」
A「ユノぉ・・っく・・」
YH「あ、言い忘れてたけど、僕が幸せになるだけじゃなくて
もちろん、ちゃ〜んとAのことも幸せにするからね？」
A「ふぇっ・・」
YH「美味しいものを一緒に食べて、ふかふかの布団で一緒に寝るんだぁ〜♪」
A「うぅっ・・・」
YH「休みの日には、一緒に散歩に行こうね。
あ！たまには足を延ばして、こうやって温泉旅行も・・」
A「も・・いいよ・・。もう、分かっ・・」
YH「僕の幸せは、Aなしじゃ成立しないんだ。ピース一つ足りなければ
パズルは一生完成しないだろ？だから、ずっとそばに居てほしい・・」
私を想う数々の言葉に、胸がぎゅうっと締め付けられて
もう何も言えなくなってしまった。
こんなにも心から愛されて、私はなんて幸せ者なんだろう。
もしかしたら、一生この姿のままかもしれないのに
私は、その気持ちに素直に甘えても・・いいの？
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2014年11月26日 2時
