92.それは突然に ページ45
A「ねぇ、ユノ・・」
YH「何？」
A「色々と心配とか迷惑とかかけてごめんね・・」
YH「迷惑だなんて思ってないよ」
A「ありがと・・。でもね、もしキュヒョンさんが
私を元に戻す方法を見つけられなかった、その時は・・」
YH「・・・」
A「私をここに置い・・」
YH「あー聞こえねぇ。ってか、そんな話聞きたくない」
A「ユノ、大事なことなの。ちゃんと・・聞いて」
YH「大事な話なのに、そうやってAは全部一人で決めるの？
僕の気持ちも聞かずに？」
A「それは・・」
YH「ちょっと待ってて・・」
急に風呂から上がったと思ったら、サッと腰にタオルを巻きつけ
部屋の中に入って行ってしまった。
プカリと浮かぶ桶の中で、私は身動き一つ取れず。
もし、今バランスを崩したら確実に溺れるという心配だけをしながら
ただその場にじっとしていることしか出来なかった。
私、いつまでこうしてればいいんだろう・・。
ユノ・・怒ってたよね・・・？
そんなことを考えていたら、程なくして
ユノが何かを携え、戻ってきた。
YH「お待たせ」
A「・・・」
YH「あのさ、”話の続きは今夜ね”って
昼間に、僕がそう言ったこと覚えてる？」
A「うん・・」
YH「今から、その話の続きをするから」
A「今？ここで？」
YH「そう、今。最初から決めてたんだ。こうやって
今夜二人きりになったら、気持ちを伝えようって」
そう言いながら、私の目の前に小さな・・っていうか
今の私にとっては結構な大きさだけど、一つの箱を差し出した。
A「これは何？」
YH「待って。今、開けて見せるから」
パカっと開いた、その箱の中に入っていたのは・・。
A「え・・指輪・・・？」
YH「A、僕と一緒になって。結婚しよう」
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2014年11月26日 2時
