90.混浴タイム ページ43
A「ユノ！下ろして！」
YH「・・・」
A「ねぇってば！」
無言のままたどり着いた先は、この部屋の外。
こじんまりとしながらも
趣きある素敵な露天風呂が、そこにはあった。
A「すごい・・。ユノの部屋、外にお風呂がついてる・・」
YH「栗林さんがね、気を利かせてくれたみたいなんだ」
A「花ちゃんが？」
YH「どうせAさんと一緒に過ごすんでしょ？
だったら、いいお部屋とっておきますよ〜って(笑)」
これもサプライズの一つ？
本来なら、今頃ユノと二人っきりでこのお風呂に入っていたのかな。
人間の姿でね・・。
YH「じゃあ、入りますか！」
A「え？」
YH「こんな贅沢な風呂があるんだから、入らなきゃ
もったいないでしょ？」
A「そう・・だね。そしたら、私は向こうで待ってるから
ユノ一人で・・」
YH「は？何言ってんの？栗林さんは、お二人でどうぞって言ってたんだよ？」
A「それは、私が人間だったらの話でしょ？
今は、どう見たって・・」
YH「そうやって見た目にこだわるなよ。僕は、どんなAでも
愛しぬく自信がある」
急に真剣な顔をして私を見つめるユノ。
思わず心臓がドクンと跳ねた。
まさかユノ、私が不安に思ってること全部気付いてるの？
”どんな私でも・・”
それで、そんなセリフを・・？
YH「とりあえず、入ろうよ。あ、Aは溺れちゃうから
この桶にお湯を張ってあげるからね♪」
A「ウサギって、お風呂に入っちゃいけないんじゃないの？」
YH「じゃぶじゃぶ入るのはよくないけど、軽く浸かるくらいだったら
大丈夫だよ。それに、普通のウサギじゃないでしょ？(笑)」
A「そうだね・・」
YH「経験者の僕が言うんだから心配するなって！さ、入るよ〜♪」
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2014年11月26日 2時
