うさゆの。【秋の特別編2】 (ページ38)

今日:21 hit、昨日:8 hit、合計:141,887 hit

86.ずっとそばにいてほしい人ページ38

キュ「びっくりしましたか？(笑)どうやら昔のタイプだと
身体にかかる負担が大きいため、人間かウサギか二者択一を迫られたとか」

CM「そうですよ。だから僕たちは、人間としての道を選んだ」

キュ「まぁ、時代とともに色々と変化していってるってことですかね。はははっ」

YH「ニュータイプなんて聞いてねぇぞ・・」

CM「・・・」

あの世のシステムってすごいんだ・・。

行ったことないから分かるはずもないんだけど。

話の内容がすごすぎて、全然ついていけない。

キュ「残念ながら、この腕時計には動物を人に戻すような力はありません」

YH「だろうな。もし時計にそんな力が備わってるのなら
とっくの昔に俺が試してるっての！」

CM「ヒョン、彼はニュータイプなんですよ？ってことは、腕時計の性能も
僕らの持っている物より、ずっと上なのでは？」

YH「あ・・・」

CM「その最新型をもってしても、問題を解決できないとなると・・」

チャンミンくんが心配そうな顔で私を見る。

もう・・そんな憐れむような目で見ないでよ・・・。

キュ「腕時計は役に立たないけれど、もし、Aさんが人間に戻れなかったら
僕がウサギの姿になって、ずっとそばにいてあげましょうか？」

A「えっ・・？」

キュ「だって、一生そのままで一人身だったら寂しいじゃないですか」

YH「はぁ？！だからって何でお前が！Aに興味ないくせに
一緒になるとか勝手なこと言ってんなよな！」

キュ「僕みたいな男もなかなか悪くないと思うけど？(笑)」

YH「お前なんかに、Aを渡すかっての！
俺が、ず～～～～っと一緒にいるから、ご心配なく！！ふんっ！」

CM「はぁ～～面倒くせぇ男が現れたもんだよ。
ヒョン、いちいち構うことありませんからね・・」

YH「分かってるけどさぁ！・・ん？A、どうした？」

うさぎの湯で私がウサギになったように、もしかしたらユノも
あのお湯に入れば、ピョン吉になるかもしれないんだよね・・？

もし、私が一生このままの姿だったとして。

それでも、誰かが寄り添ってくれるというのなら・・ユノがいい。

・・なんて。

こんなこと、今の私が言えることじゃないね。

ユノの人生を私が決めていいはずがないもの。