85.進化型、現る ページ37
YH「A、僕がそばについてる。
どんなことをしてでも、元に戻る方法を必ず見つけるから」
その大きな手で私をぎゅうっと抱きしめるユノ。
元に戻る方法？
そんなの本当にあるの・・？
CM「何か他に言い伝えはないんですか？この話の続きは・・」
キュ「僕が知っているのは、ここまでです。まさか、うさぎの湯に浸かって
本当にウサギになる人がいるとはね」
A「あ・・そうだ。その腕時計の力でなんとかなりませんか？」
YH「腕時計・・？」
A「キュヒョンさんもね、ユノたちと同じような時計をしてるのよ」
袖口をまくり、私たちに腕時計を見せるキュヒョンさん。
そして、それを一番興味深く観察していたのがチャンミンくんだった。
CM「実は、あなたに聞きたいことがあったんです」
キュ「何ですか？」
CM「その時計を持っているということは、僕らと同じような
経緯の持ち主ってことですよね？」
キュ「おそらく」
CM「以前、どこかで会ったことありませんか？
それも、すれ違う程度のものではなく、もっとこう・・深い繋がりで」
キュ「正直に言うと、実は僕もそんな気がしてました。
最初に、あなたを見かけた時からね・・」
じっと見つめ合うチャンミンくんとキュヒョンさん。
なんだか入っていけない雰囲気・・。
CM「それにしても、またシステムトラブルに巻き込まれる人間がいるとは。
問題ありすぎですよ、あそこ(苦笑)で？もちろん人間の姿を選ぶんでしょ？」
キュ「え？」
CM「天の声から言われたでしょ？人間かウサギか、どちらかに決めろって」
キュ「あ〜・・そうか。あなたたちは、システムエラーの被害者でしたね」
CM「あなたたちは・・って。そういう自分も同じのくせに(笑)
他人事みたいに言わないで下さいよ」
キュ「どうやら勘違いされているようなので、一応言っておきますけど・・」
CM「？」
キュ「あなたたちがこの世に転生してどれくらい経つのか分かりませんが
あちらのシステムも日々めまぐるしく進化してましてね」
YH「進化？」
キュ「僕は人間でもあり、ウサギでもあるニュータイプなんですよ。
つまり、システムエラーとは何の関係もなく、この世に転生されたということです」
ニュー・・タイプ？
そんなのがいるの？？
ってことは、つまり・・その・・・。
簡単に言うと、ユノたちよりも能力が上ってこと・・だよね？
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2014年11月26日 2時
