うさゆの。【秋の特別編2】 (ページ30)

今日:15 hit、昨日:8 hit、合計:141,881 hit

78.気遣いは満点ページ30

キュ「そんなに震えて・・」

そばにあった柔らかなタオルを手にすると、それで私をくるみ
その上から優しく背中をさすってくれた。

キュ「直接撫でると、また怒るでしょ？あなたの彼氏(笑)」

A「・・・」

キュヒョンさんって、すごく紳士な人。

昼間、私を助けてくれた時から今までのことを思い返すと
どれもこれも対応がスマートで、どれをとっても嫌な気分にはならなかった。

キュ「そんな目で、じーっと見て。僕に惚れましたか？」

A「ち、違いますよ！」

キュ「ふふっ。それならいいですけど(笑)」

A「そ、それより！さっき言ってた伝説って
何のことですか？」

キュ「あぁ・・。実はですね・・」

ドンドンドンッ！

話の本題に入ろうとした時、誰かが勢いよくドアを叩いた。

キュ「はぁ・・まったく。彼は、礼儀というものを
少し学んだ方がいいらしい・・」

ため息をつきながらドアを開けると、そこに立っていたのは
険しい顔をしたユノとチャンミンくんだった。

キュ「僕の後をつけてくると思っていましたよ」

YH「当たり前だろ！まだ話は終わってない！」

キュ「そうカッカしていては、まともに話もできそうにないが・・」

CM「大丈夫です。僕がついてますので、ご心配なく」

キュ「ふ～ん・・。弟は冷静沈着ってわけか。面白いな・・」

CM「こっちも色々と聞きたいことがありますので。
今、お時間よろしいですか？」

キュ「えぇ、どうぞ。どうやら君は礼儀正しいようだから
特別に時間をとってあげる(笑)」

YH「ハッ！随分と上から目線だな。無作法な兄貴で悪かったよ！」

キュ「さて、事務所に入ってもらうのは構いませんが、お兄さんの方
あなたには、一旦こちらに着替えてもらいますよ」

そう言って、キュヒョンさんがユノに新しい浴衣を手渡した。

YH「これは・・」

キュ「言ったでしょ？香水の匂いがきついって。そんな匂いをまき散らしながら
Aさんに触れるつもりですか？」

その言葉にユノがハッとした顔をした。

キュヒョンさん、私の気持ちまで気遣ってくれて
本当に優しい人・・。