うさゆの。【秋の特別編2】 (ページ25)

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74.要求されたお礼ページ25

「人をバカにする？ははっ、何言ってんの？
どっからどう見てもウサギじゃん、お前。マジうける(笑)」

目の前にいるナンパウサギが変なことを言った。

どっからどう見てもウサギ・・って？

ワタシ、ウサギニナッタノ・・？

「何びっくりしちゃってんの？まぁ、驚いた顔も結構可愛いけどな(笑)」

思い出せ、私。

露天風呂に入ってたら、いきなり地響きが聞こえて
そしたら急にブクブクブク！！って、ものすっごい泡が出てきて・・。

「おい・・何ぶつぶつ言ってんだよ。俺と行くのか行かないのかハッキリ・・」

泡に身体を包まれて身動きが取れなくなっちゃって
そんでもって溺れかけて・・。

「あ～もう、待ってらんねぇ。誰もいねーし、ここで始めちゃおうぜ・・」

A「思い出したー！！溺れて目が覚めたら
こんなことになってたんだ・・私」

「っつ～～～！お前・・あれほどデカイ声だすなって言っただろ・・」

A「あ・・ごめんなさい。とにかく助けてくれてありがとうございました。
では、私はこれで・・」

「待てよ・・。助けたのに礼もなしなんて酷いんじゃねぇ？」

A「お礼って言われましても。ウサギの体じゃ何もできないですし・・」

「バーカ。ウサギだからこそできんだろ？
ほら、可愛がってやるからこっちこいよ・・」

A「？！」

え！

こ、これは・・まさか。

私、このナンパウサギに柔肌を狙われちゃってるの？！