71.桜子の機転 ページ22
YH「A、これは違うんだ。別にあの人とは何も・・」
花「あーー！いたいた！店長ーーっ！」
僕らを見つけ大きな声を上げると、栗林さんが急ぎ足で駆け寄ってきた。
YH「栗林さん・・」
花「はぁっ・・はぁっ・・。もう探しましたよ！
Aさん、見つかりましたか？」
その言葉に、場の空気が急にピンと張り詰める。
花「・・どうかしたんですか？」
YH「あ・・いや。Aはちゃんと見つかったから安心して？」
花「Aさん、見つかったんですか？！はぁ〜〜よかったぁ・・。
で、一体どこにいたんです？」
YH「えっ？！え〜〜っと、その〜〜そう！一人で風呂に入ってたみたいで
出てきた所、僕と遭遇して・・」
花「あれ？でも今、Aさんここにいないですよね？
私、ちゃんと謝りたいんですけど・・」
YH「それがね、色々ショックを受けたみたいで今は僕の部屋で休んでるんだ。
これから二人でゆっくりと話をしようと思ってて・・」
花「はぁ・・やっぱりショックだったんですね。
そうですよね・・。ドッキリとは言え、あんなのやり過ぎでしたよね・・」
その言葉を聞いて、Aの体がピクリと動いた。
”ドッキリ・・？”
花「ん？今、プゥって声が・・。あれ？キュヒョンさんの抱いてるそれ
一体どうしたんですか？？」
キュ「これですか？このウサギはですね・・」
YH「あぁーーー！これは僕のウサギなんだ！！」
花「店長の・・？だって来る時、ウサギなんて
連れてきてなかったですよね？」
たしかにそうだ・・。
その場しのぎで適当なことを言い続けてきたけど
そろそろ潮時か・・？
だが、栗林さんにはさすがにこんなことは言えない。
目の前にいるウサギが、実はAだなんて・・。
桜子「ペチャ子、このウサちゃんはね・・私が連れてきたのよ」
桜子さん・・？
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2014年11月26日 2時
