70.一枚上手な男 ページ21
桜子「えっ・・。今、Aさん・・って。嘘でしょ？？」
キュ「へぇ〜このウサギ、Aって言うんですか？」
ニヤリと笑った、その顔。
こいつ・・分かってて俺をもてあそんでいやがる。
鶴の間に、この男が現れた瞬間分かった。
あぁ、同じ匂いのする存在がこんな所にもいたのかと。
思わずチャンミナを廊下に連れ出し、この話をすると
僕も気付いてましたよって一言だけ言われた。
あの時、なんとなく変な胸騒ぎがしたんだ。
今まで似たような存在に何度か遭遇してきたけど
こいつは、これまで会って来た奴らとはどこか違うって。
俺らにとって敵なのか、それとも・・・。
そんな俺たちのやり取りを怯えた眼をしながら見ているA。
その震えは止まることなく続いていた。
YH「A、一緒に帰ろう？ね・・？」
そっと声をかけるものの、キュヒョンの胸に顔をうずめて
俺のことを全く見ようともしない。
YH「何やってんだよ！ほら、おいでってば！！」
キュ「またそうやって大きな声を出す・・。ウサギの耳がどれだけ敏感か
あなたならよく知ってるでしょ？余計に怖がるじゃないですか」
YH「やっぱり俺たちのこと、気付いてたのか・・」
キュ「えぇ、まぁ。同業者の匂いは、すぐに分かりますからね(笑)」
CM「キュヒョンさん。だったら、その子がどんな人なのか
あなたなら分かるでしょ？お願いですから、ヒョンに渡して下さい」
キュ「ん〜僕は構わないんですけどねぇ。Aが何て言うのか・・」
YH「馴れ馴れしく呼び捨てにするな！Aは俺と一緒に
帰るに決まってるだろ？ほら・・おいで？」
A「・・・」
YH「どうしたんだよ・・。怖がらなくていいんだよ？
何でそんな姿になっちゃったのか分からないけど・・。人間に戻る方法を一緒に・・」
イヤイヤと首を振って瞳を潤ませるA。
その眼は怖がっているというよりも
何かに傷付いているかのようで・・。
キュ「臭い・・」
YH「えっ？」
キュ「あなたの身体、すっごく臭いますよ。
女の香水の匂いがたっぷりとね・・」
YH「あ・・」
さっき藤さんに身体を密着させられ、おまけに腕まで組んだ時の・・。
Aは、これを嫌がっていたのか。
キュ「フッ。人間の生活に慣れ過ぎて、感覚が鈍ったか・・(苦笑)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 481人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽぽ | 作成日時：2014年11月26日 2時
