うさゆの。【秋の特別編2】 (ページ20)

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69.その正体はページ20

桜子「あ、キュヒョンさん！丁度よかった！！
実は今、大変なことが起きて・・」

CM「桜子、ちょっと待って・・」

堰を切ったように話し始める桜子さんの言葉を制し
チャンミンが僕に視線を送った。

チャンミナ、お前も気付いたか。

あの男に抱かれてるウサギ・・それが”誰”なのか。

キュ「何かあったのですか？」

YH「そのウサギはどうしたんですか？」

キュ「え？」

YH「そのウサギですよ！一体どうして・・！」

CM「ヒョン！ちょっと落ち着いて・・」

カッとなってキュヒョンに詰め寄る僕の肩を
チャンミンが掴んだ。

キュ「そんなに慌てて・・。何かあったのですか？」

YH「そのウサギを返して下さい」

キュ「返すって言われましても・・。これはあなたのウサギでは
ないですよね？」

YH「僕のです」

キュ「いや、いや・・ご冗談を(笑)僕は、この子を外の庭で見つけたんですよ？
いつものように、うさぎ山から下りてきてしまった迷子のウサギですよ」

YH「違う！それは俺のだ！！」

思わずキュヒョンの胸に抱かれている白ウサギに手を伸ばす。

すると、”いやっ！触らないで！”という声が聞こえ
ブルブルと体を震わせ始めた。

キュ「おやおや、怖がってるじゃないですか・・可哀想に」

落ち着かせようとしたのか、おもむろにウサギの体を撫でるキュヒョン。

YH「やめろ・・」

キュ「はい？」

YH「馴れ馴れしくAに触るな！！」

それはまるで、裸のAを別の男の手で触られているかのようで。

そんな光景を見たら、頭に血が上り冷静ではいられなくなった。